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錆びた蒼い機械甲冑
U:検証
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、噂のモンスターが出てくるエリアに出る筈だが……)


 回復ポーションを口に銜えたまま当たりを見渡した男は、ふとある一点が他の場所とは明らかな違いを持っている事に気付いた。


(なんだ? あっちの方だけ、えらく樹木が少なくなってる―――…そうか、そう言う事か)


 噂での騎士が出てきた場所は、小さな遺跡がある不自然に開けた場所だと言っていた。つまり、木々が不自然に少ない場所に進めば、いずれ辿り着くという訳だ。


 そうして進んでいった男はやがて噂通りの、入る事の出来ない崩壊した小さな遺跡がある、不自然に開けた場所へと出た。


(さて……噂じゃ、騎士はいきなり現れたと言っていたな。警戒しとくか)


 そうして男が武器を引いた、まさにその瞬間――――


「なにっ!?」


 PoP演出も何もなしで、いきなり目の前に“ソレ”は現れる。

 頭上に表示される『Blue Rust Machine armor』―――“蒼錆色の機械甲冑”の文字、彼の目的である機械騎士が、目の前に居た。


「……心の準備はさせろっての!」


 誰にともなく言いながら、男は改めて武器を構える。
 そこで男はある事に気が付いた。


(武器が違う……? 噂じゃ、ハンドガードみたいに盾が付いた、鉄板刃の剣じゃなかったか?)


 そう、彼の知っている情報の武器と、今騎士が持っている武器とが違っていた。
 
 今騎士が持っているのは盾付きの件ではなく、鉈のような姿と鋸のような形状を持った、下側に鎹のような持ち手がある武器だったのだ。原始的な要素と機械的なフォルムが、偉くミスマッチではあったが。


(関係ねぇ、様は倒せばいいんだ!)


 騎士が行動を起こす前に男は、片手剣基本技『レイジスパイク』のプレモーションをとる。

 そして、片手剣突進技であるそれを、低い軌道を描きながら光の軌跡と共に騎士に打ち込んだ――――筈だった。


「!?」


 何と、騎士はレイジスパイクを紙一重で避け、まだスキル発動中である彼の剣を、武器を持っていない方の手で“掴んで止めた”のだ。まだ続いている突進の勢いごと。
 男は驚きのあまり声が出なくなる。……どういうAIを組み込めば、こんな達人の様な動きが出いるというのか、見当もつかないのだ。

 驚く彼を余所に、騎士は下段からの足払いと後向きのままでの体当たりを繰り出し、彼を吹き飛ばす。その途轍もない衝撃を受けながらも剣をしっかり握っていた彼に、さらなる驚きが待っていた。


(なんだ……!? 武器を斜め上に放り投げて―――)


 いきなり武器を投げた騎士の行動に驚く男だが、その直後に投げナイフのような物が彼を襲い、剣を弾
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