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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第三十二話 崩壊の始まり
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「執務官、名前は?」
「……クロノ、クロノ・ハラオウンだ」
「そう。クロノ執務官
 フェイトはあくまで私に命令されて動いていただけ、全ての責任は私にあるわ」
「か、母さん!?」
「プレシア・テスタロッサ、何を」

 私の言葉にフェイトだけでなく、次元震を抑えている女性も驚いた声を上げる。

「片をつけるわ。全てを終わらせる。
 フェイト、私にこんな事言う資格ないのかもしれない」

 そう、こんな資格ない。
 フェイトを一番傷つけてきたのは私なのだから
 それでも言わせてほしい。

「幸せになりなさい」

 体力もない。
 ジュエルシードのコントロールだけで限界。
 それでもやらないといけない。
 それが私のけじめ。

 手に持つ剣を投げ捨て、デバイスを両手で握り直す。

 そしてデバイスに魔力を流し、ジュエルシードを解き放つ。

 これでいい。

 アリシア、生き返すことが出来なくてごめんね。
 フェイト、愛してあげることが出来なくてごめんね。

 後悔はいくつもある。
 それでもこのケリは私がつける。


 そして、崩壊が始まった。
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