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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第三十二話 崩壊の始まり
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アのところまで辿り着くみたいだから急いだ方がいい」

 予想通りだな。

「わかった。アルフ」
「ああ」

 ユーノの言葉にフェイトとアルフが走りだす。
 さて、俺達も行くとしよう。

 エレベータに乗り、駆動炉に乗り込むとまた幾多の甲冑共

「……いい加減見飽きたな」
「士郎君……」

 俺の発言に苦笑いしているなのは
 まあ、冗談はこの辺で

「なのはは駆動炉の封印を、ユーノはなのはの援護をしろ。
 俺はこの烏合の衆を潰す」
「うん」
「わかった」

 ハルバートを突き立て、外套から取り出すように両手合わせ六本の黒鍵を握る。
 一歩前に踏み出し、黒鍵を投擲する。

 それが駆動炉の戦いの始まりとなった。




side プレシア

 先ほどからジュエルシードとは違う振動が庭園を揺らす。
 だけどもう少しで次元断層が起き、アルハザードの扉が開く。
 そうすれば……本当に取り戻せるのだろうか?

「なにを迷ってるというの?」

 目から溢れた何かを拭う。
 自分自身が出した答えだというのに何を迷う事がある。
 その時、次元震が弱くなる。

「プレシア・テスタロッサ、終わりですよ。
 次元震は私が抑えています。
 忘れられし都アルハザード、そこに眠る秘術は存在するかも曖昧なただの伝説です」
「違うわ。アルハザードの道は次元の狭間にある。
 時間と空間が砕かれた時、その狭間に滑落する輝き。道は確かにそこにある」

 そう、そこに道はある。
 そして、その道ももうすぐ開かれる。
 そうすれば……

「私とアリシアの全てを取り戻す。こんなはずじゃなかった世界の全てを」

 「貴様は認めたくないだけなのだろう」
 またあの魔導師の声が頭に響く。
 だけどそれもあと少し
 あと少しでこの戯言も消える。

 その時、瓦礫が吹き飛び現れたのは執務官。

「世界はいつだってこんなはずじゃない事ばっかりだよ!
 ずっと昔からいつだって、誰だってそうなんだ!」

 耳障りだ。
 取り戻せるのよ
 あと少しでアルハザードに辿りつける。
 そうすれば世界の全てを変えられる。
 だから

「黙りなさい!!」

 ジュエルシードをコントロールしている今、詠唱などいらない。
 デバイスを振るだけで雷を放つ。
 だけどそれは

 黄金を纏った盾によって阻まれた。
 あっさりと防がれたことに思考が固まる。

「スナイプショット!」

 上空に待機させていた誘導弾が一直線に向かってくる。
 防御を展開……っ!

「ごぼっ!」

 咳と共に吐血する。
 その中、苦し紛れに手に持つ剣を盾にする。
 剣が触れた誘導弾は弾かれ
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