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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第三十二話 崩壊の始まり
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械とはいえ人型が磔にされている光景というのは正直あまりいい気分はしない。
それに横目でちらりと見ただけだけど、士郎は魔法でもなく単純に投擲していたように見える。
なのはとフェイトもあまりの光景に唖然としてる。
「ねえ、士郎の転送元ってどれくらい同じ剣があるんだろう?」
「そうだよね。
あのフルンディングだっけ? あれもこんなにあるのかな?」
フェイトとなのはが驚きのあまりそんな呑気な事を言ってるけどそれには同感。
一体の甲冑にだいたい二〜三本刺さっているので、ここにあるだけで細身の剣はざっと五十はある。
あの赤い歪な矢、フルンディングが五十以上あるなんて正直想像もしたくない。
そんな事を考えながら茫然としていると
「三人共、次が来ないうちに昇るぞ」
士郎から呼ばれる。
「は〜い」
「うん」
士郎の呼び声に上を目指す二人。
士郎はなのは達を確認すると自分の体格よりも大きい戦斧? を担ぎ直し、螺旋状の足場を跳躍しながら上を目指す。
それにしても士郎を見ながら少し呆れてしまう。
戦い方もそうだけど何もかもがとんでもない。
だけど士郎はまだ本気を見せていない。
これは確信だ。
そして
「本気になったらどれだけ強いんだろう」
最近これがとても気になっている。
そんな関係のない事を思いつつなのは達を追う。
side 士郎
小型の甲冑の頭を掴み
「はあっ!!」
扉に向かって投げつける。
扉と甲冑が残骸になって広間に出る入口が出来る。
「あそこのエレベータから駆動炉に向える」
フェイトの言葉に頷くが、フェイトはここまでだろう。
「フェイト、ここまででいい。
プレシアのところに行け」
「だけど……」
「すでに息が上がってる。魔力もそんなに余力がないだろう。
それにそろそろクロノなら辿りつくだろうしな」
「……わかった」
フェイトは少し考えたようだがしっかりと頷いた。
しかしその表情はまだ暗い。
迷いや恐れ。
無理もない。一度は人形と拒絶されたのだ。
そんなフェイトを見て、なのははレイジングハートを置き、フェイトの手を包みこむ。
「私、うまく言えないけど頑張って」
フェイトが目を丸くし、すぐに安堵の表情に変わった。
だな。
フェイトは一人じゃないって、俺達がいるってちゃんと教えてやらないと
「ぶつけて来い。自分の気持ちを」
二人の手に俺も手を重ねる。
フェイトの表情が少しだが穏やかになった。
そして
「ありがとう。なのは、士郎
行ってきます」
しっかりと頷いて見せた。
「クロノももうすぐプレシ
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