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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第三十二話 崩壊の始まり
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ルフが不思議そうに首を傾げるのも無理はない。
 明らかに投擲された黒鍵の質量と威力が矛盾している。

「鉄甲作用。魔法でも魔術でもない。純粋な投擲技法だよ」
「……あれがかい? 本当に常識外れだね」

 ほっとけ。
 まあ、そう思うのも無理はないのかもしれないが

 なのはとフェイトの二人も無事片付いたようだし、これ以上次が来ないうちにささっと昇るとしよう。




side ユーノ

 壁を突き破って出てきた大型。
 士郎ならなのは達を下げさせると思ったら

「ユーノ、二人をサポートしろ!
 アルフ、足場を、一体も通すなよ!」

 指示は意外にも大型をなのは達に任せるという選択。
 でも魔力もそんなに余力がないこの状況で笑顔の二人を見ると士郎があえて任せたのも頷ける。

「わかった!!」
「あいよ!!」

 アルフと共に士郎に返事をし、即座に行動を起こす。
 大型の背中の砲門がなのはとフェイトを捉える。
 素早く、そして正確に印を結ぶ。

「なのはとフェイトは攻撃を!」

 僕の言葉に二人は頷き動き出す。
 それを眺めながら士郎達の方にも視線を向けるけど、あちらはあちらで違う意味ですごいことになってる。

「行くよ、バルディッシュ!」
「Get set」
「こっちもだよ、レイジングハート」
「Stand by ready」

 フェイトのバルディッシュは近づかれた時に用意していた魔力刃を消し、サイズフォームからデバイスフォームへ
 なのはのレイジングハートも砲撃のためにデバイスモードからシューティングモードに形態を変える。

 砲門に魔力が集束し始めるが、撃たせたりしない。

「チェーンバインド!」

 バインドを砲門、手足にかけ全力で拘束する。
 バインドに引っ張られて大型がバランスを崩す。
 僕の力じゃ長くは持たない。でもこれだけ時間があれば十分

「サンダースマッシャー!」
「ディバインバスター!」

 大型のバリアに二人の砲撃がぶつかり阻まれる。
 だけどそれは

「「せーのっ!!!」」

 二人の魔力がさらに膨れ上がり、バリアを突き破り大型を包み、さらに直進していく。

「……外壁まで貫いたんじゃ」

 あまりの光景のそんなことを思うけど恐らく間違ってない気がする。
 士郎達の方も片付いたみたいだけど

「またこれは……すごい光景だね」

 上から降りてきた何十という自動機械の四分の一程はアルフの魔力弾により残骸になって転がってる。
 残りの全てはというと、なのはと僕が士郎に初めて出会ったときに見た細身の剣に磔にされている。
 数体程度ならあんな細い剣でという驚きだけなんだろうけど……

 何十もの機
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