スーパーロボット大戦OG外伝
0476話
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ソナルカラーに塗装されているのを知り、頭に血が昇って袂を別ったのだから。そして実際純粋にパイロットとしての腕を考えるのなら、アイビスはまだまだスレイには及んでいないだろう。
……しかし。
「求める目標の違い、だろうな」
「……」
ポツリと呟いたその言葉に、無言で視線を向けてくるスレイ。
あくまでもプロジェクトTDのNo.1に固執したスレイと、プロジェクトTDのさらに先。宇宙を目指したアイビスとの。
「結局はスレイ自身の問題だ。自分のプライドと血の繋がった兄のどちらを重要視するかという……な」
「そんなのは決まっている! 兄様が助かるというのなら、私のプライドなど幾らでも捨てて見せよう。兄様を助ける為なら、私は何だって出来る。例えアクセルにこの身を捧げろと言われれば、喜んでこの身を捧げよう」
ピクリ。スレイのその言葉に反応したのは俺ではなく、俺以外の3人だった。……いや、確かにスレイはどちらかと言えば好みのタイプではある。だが、ブラコンという最大の欠点がある以上は……待て。もしそれを克服したとしたら……
そんな風に思った時だった。唐突に俺の右頬と左脇腹が痛みを発してきたのは。
「痛っ!」
右を見るとレモンが絶対零度の笑みを浮かべたままで俺の頬を抓っており、左を見ると菩薩の如き笑みを浮かべたマリューが俺の左脇腹を抓っている。
「……ねぇ、アクセル? 今何を考えたのかちょっと聞かせて貰えるかしら?」
「そうね。私もレモンの意見に賛成だわ。是非聞かせて頂戴?」
「ふむ、そう言う事なら私としても聞かない訳にはいかないだろうな」
レモンとマリューだけではなく、俺の前に座っていたコーネリアもまた笑みを浮かべて言葉を発する。……絶対零度、菩薩と来てこっちは獰猛な肉食獣の笑みだったが。
そして色々と……そう、色々な事態が過ぎてようやく元の会話へと戻る。
ただ前と違う所があったとすれば、俺の身体に抓られた跡が何ヶ所か増えたくらいか。
「いい、スレイ。この人はこう見えても女好きなんだから、あまりああいう事を言っちゃ駄目よ?」
マリューがスレイの迂闊な発言にそう注意をし、その隣ではレモンとコーネリアもまた頷いている。
「そうだな、アクセルの手の早さは予想以上だ。特にお前は自分がどれ程の価値を持っているのかを知った方がいい」
「……コーネリア、貴方の場合スレイの事をどうこう言えないでしょうに。自分から身も心もアクセルに捧げたんだから」
「いや、それは違うぞ。確かに私はユフィの件で結果的にそう言う事になった。だが、元々アクセル自身に好意を抱いていなければ幾ら何でも身も心も全てをアクセルに捧げるなんて真似はしなかった。アクセル自身に好意を抱いているかどうか。そこ
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