第二話 境界ですか非日常ですか
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今まで以上に酷い倦怠感を伴いながら、俺は起床する。そして昨日の事を思い出す。あんな悲しそうな幽々子は見てられない。考えろ。どうすればまた笑ってくれる？思い浮かんだ方法は３つ。
一つ、境界を操り能力を封印する。
二つ、能力の制御を教え、暴走させないようにする。
三つ、境界を操り、幽々子の能力を相殺出来るようにする。
まず一つ目、境界を操り能力を封印する。この方法がいちばん手っ取り早い。封印と解放の境界を操ればいい。しかし、封印すると、制御できない能力がいつ暴走するか分からない。よってこの案は却下。
二つ目、力の制御を教え、暴走させないようにする。却下。理由は単純明解。俺が教えるとして、教えきるまでに俺が死ぬ。
三つ目、境界を操り、幽々子の能力を相殺出来るようにする。やっぱりこれが一番現実的かつ確実性が高い。俺が幽々子の影響で死ななければ、二つ目も達成できる。
そうと決まれば早速やる。時間はない。・・・少し思ったが、俺は幽々子に少し依存しているのかもしれない。転生して初めての友達だしな。さて、境界を操ると言ったが、具体的にどうしよう。相手の能力が俺に効かないようにする概念障壁か？いや、それだと気絶したりして能力が切れたらアウトだ。半永久的に、自分の意思でないと戻れないような境界。種族を操る？ダメだ。俺は人間の友達として幽々子と一緒にいると決めた。人間を止める気はない。ではどうしよう。
・・・そうだ。境界を纏えばいい。常に他と違う風に。そしてならすことにより、それが自分の普通にする。結局は概念障壁を半永久化させるだけだが。早速する。設定は自分に害のある概念現象を遮断。現象にするとドッジボールとかでボールが来るだけでも境界が反応するから、あくまで概念。
設定完了。直ぐに幽々子の家へ向かう。徒歩ではかなり遠く時間がかかるのだが、そんな暇はない。スキマを創り出し、一気に行く。
「待ってて、幽々子」
俺はお前を一人にしない。
少女移動中・・・・・・
「何処にいる？」
その疑問は、すぐに解消された。いた、あの大きな桜の木の枝に乗っている。そこから
飛び降りたぁ!?マズイ!自殺じゃねえか!色々とマズイ!下手したらあの桜が西行妖になりかねん。
咄嗟に直ぐ真下にスキマを作って助ける。
「あっ紫･･･」
今気がついたか
「死んじゃダメ。私がいるから。」
さて、説得だ。いや、この場合一種の洗脳に近いが。
「いい?幽々子。私がいる限り絶対死んじゃダメ。寂しかったら私に言いなさい。大丈夫よ。絶対に一人にしないから。死なないから、友達だから、親友だから、家族だから、だから、一緒にいよう。」
ほぼ無意識に境界を操る。そうして落ち着かせる。
少しずつ息が穏やかになっていく。とりあえず
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