第二話 境界ですか非日常ですか
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此所は人外魔境になった。・・・最初から人外魔境だった。おっ、考え事をしている間に終わった。
寝よう。すぐ寝よう。絶対寝よう。さあ寝よう。よし保健室に着いた。いつもどうり三つあるベッドのうち真ん中を使う。窓際には先客がよくいる。
「あら、あなたも寝るの?」
今回は私の方が早かったようだ
「定位置は取ってないわよ。」
「あら、気が利くわね。」
「いつもの事だからね。」
現れたのは、黒く美しい髪、完璧と言って良いほどの顔の作り、残念な胸、ゲーマー、
現代のかぐや姫、蓬莱山輝夜。人間です。因みに留年している。
「じゃあ私は寝るから。」
「たまには動きなさいよ。」
「いつかね。」
そう言って眠った。
「あら、あなたは寝ないの?」
一気に警戒心が跳ね上がる。俺が唯一話術で勝てない一種の天敵、振り向いて見るとやっぱりいた。
赤と蒼のコントラスト。人を助けるという意味を持つ赤十字。銀髪三つ編み、婚期ど真ん中の二十歳。
保健室のマドンナ、八意永琳。こちらも人間。
「そんなに警戒しなくても、なにもしないから。」
じゃあその手に持っている青い液体が入ったフラスコは何ですか!?
「自白剤よ。」
読心術!?やっぱ怖い。さとりには劣るがこの鋭さ。頭が良いにも程がある。とか言う俺も数学と国語は同レベルなんだが。
「寝ます。ねさせてイタダキマス。」
「お休み。」
少女休養中・・・
時は流れ昼休み。某日、この時間には、二人訪問者がいる。一人目は我が家のエンゲル係数上昇の主犯、その胃袋、ブラックホール。西行寺幽々子。
この時間になると、パスワードを聞きに来る。何のパスワードかって、そりゃ五段重ねの重箱のパスワード。鍵しないとつまみ食いするから。
で、もう一人が
「紫!お金貸して!」
毎日金欠貧乏腋巫女、博麗神社の素敵な巫女、博麗霊夢。もちろん人間。
「・・・そういう事は返すものを返してから言いなさい。」
「いつか返すわよ。」
そう言って返した試しがない。
「何故私に頼むの?」
「他に居ないから・・・」
「頼み込めば断りきれないからいい金蔓なんて思ってないわよね?」
「ギクッちっ違うわよ!あなたと友情を深めたいと思って「一方的に搾取するがあなたの友情?」ゴメンナサイ。」
キレイなDOGEZAだ。
「まあ、どうしてもと言うなら貸してあげるわよ、二桁までね。」
「パンも買えないじゃない!でもないよりましか、じゃあ99円頂戴。」
「上限ギリギリまで貰おうとするのね・・・でも残念、諭吉しかないわ。」
「紫ぃ、あなた、おちょくってるの?」
「ええ。あなたが返せばおちょくらないわ。」
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