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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第40話 バルトマンの過去(後編)
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し、クレナ離れろ!!フォースバースト!!」
集束された魔力は渦を巻きながらバルトに向かって発射された。
「ん?なっ!?」
バルトを飲み込めるほどの砲撃を今のバルトに防ぐ手立ては無かった。
「バルトーーー!!!!」
そんなバルトをぶん殴って吹っ飛ばすロレンス。
「!?ジジイ!!!」
「バカ野郎、油断しや………」
その言葉の途中、砲撃の中に消えるロレンス。
「ジジイーーーー!!!!」
「や、やった!!」
「あなた、騎士団団長を………えっ?」
そんな喜ぶ2人の魔導師の胸にバルトのランサーが突き刺さっていた。
「あれ………?」
「ク、クレナ………」
「あ、あなた………シャイデ………」
そう小さく呟いて絶命する2人。
「貴様等!!!!!!!」
その瞬間、バルトは戦鬼となった………
「………リム様、カリム様!!」
「ん………あれ?ロイさん?ロイさんは確かお父様と一緒に任務に付いて………」
「カリム様こそ、何故こんな穴の中で寝ているのですか?」
「穴………?ってあれ?何で私外にいるの!?それにここはどこよ!?」
穴から顔を出し、叫ぶカリム。
「ここはアグラットですよ!!何故こんな危険な場所にいるんですか!?」
「えっ!?アグラット!?私確か自分の部屋で………あれ?その前にシエルさんと確か会って……」
「連れてこられたのですね………バルトは何をしていたんです?」
「バルトは………ってあれ?何これ?」
懐に何かある事に気が付いたカリムはそれを開け、読んでみた。
『ジジイを助けに行く。気が付いたら俺が来るまでその穴の中で隠れてろ』
「バルト………助けに来てくれたんだ………」
「団長を助けに………」
「ロイさん、一体何があったんです?」
「………実は」
そう次のセリフを話そうとした時、2人の前に人影が現れた。
「「!?」」
ロイは武器を構え、カリムは穴に体を隠した。
しかし相手を見て、カリムは穴から飛び出た。
「バル!!………ト?」
バルトの姿は全身返り血を浴びており、目は暗く、まるで別人の様にカリムは感じた。
「バルト、お前一体………団長は………?」
「………ロイ、東に進んで2kmほどの場所に輸送艦がある。そこにいる敵は全て排除した。それでカリムと一緒に逃げろ」
「逃げろ!?だがお前と団長はどうするつもりだ!!」
「………ジジイは死んだ」
「…………………えっ?」
「………俺が殺した」
カリムはバルトの言った事が分からなかった。頭で理解しようとしても頭が全く働かなかった。
「バルト、お前………!!
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