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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第40話 バルトマンの過去(後編)
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「………だが、何故この星の奴らまで協力している?」
「この部隊は敵国ですからな。協力してもらう代わりにそちら側の国に付くといった条件でな」
「お前等は………!!」
睨むロレンスに余裕そうにグレゴールは笑う。
「俺が連れてきた騎士も………」
「残念ながら先に乗っていただいた後、変わってもらったよ。今いるのは第4騎士団だ」
「だから俺とロイの2人は別の場所に、その後、離陸まで少し時間が空いたのか………」
そんな会話をしつつ、ロイの顔をチラリと見た。
(どうします………?)
(奴らはチェックメイトだと思って油断している。ロイ、お前はここから離脱し、何としてもこの事実を聖王教会に伝えろ)
「さて、私もこれでも忙しい身でな。そんなに時間をかけていられないんだ」
「ほう、少将でも馬車馬みたいに働くんだな」
(ですが団長………!!)
(俺の強さは知っているだろ。ある程度戦ったら逃げる)
(だけどこの数は………それに団長は………)
(大丈夫だ、こいつらを相手にしているよりもバルトの相手をしている方がよっぽど疲れる)
「口だけは余裕の様だ。………さて、これで終わりだ、騎士団団長」
そう言って手を上げたその時、
「ロイ!!」
「はい!!」
お付きの騎士のロイが地面に小さな玉を叩き付け、そこから大きく煙がモクモクと上がった。
「煙幕!?くっ、古典的な手を………うぐっ!?」
「………悪いな、先ずは指揮官を潰して命令系統を混乱させてもらう」
「ロレンス………誰か!!ロレンスはここに………」
「良いのか?こんなに視界の悪い場所で攻撃したらお前まで巻き込まれるぞ」
そう指摘されると途端に真っ青になるグレゴール。
「う、撃つな!!早く煙をどうにかしろ!!」
「その前にお前は気絶してろ!!」
ロレンスに鳩尾を殴られ、悶絶するグレゴールに止めと言わんばかりに手刀を放って気絶させた。
「これで少将か………今の管理局は無能な奴ばかりがはびこっているのか?………まあいい、これで準備はよし。後はロイが逃げ切るまでどこまで敵を引き付けていられるかだな………しくじるなよロイ………」
そう小さく呟くと同時に煙が晴れ始める。
「いたぞ!ロレンスだ!!」
「おっと、今手を出すとこの上司様まで巻き込むぜ?」
「くっ………」
「後ろの奴も手を出すなよ!!お前がワシを攻撃するのとワシがこいつを殺すのとどちらが速いか勝負してみるか?」」
そう叫ぶと途端に武器を下す管理局の部下達。
しかしこの国の人間は違った。
「奴を殺せ!!殺せば莫大な援助を得られる!!!」
指揮官の声か、大声で命令を下した瞬間、攻撃が始まった。
「あいつら、俺達がいる中で………!!」
「
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