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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第40話 バルトマンの過去(後編)
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窓から外に出た。

「ちっ、車か!!」

エンジン音が聞こえた後、走る音が聞こえる。

「待ちやがれ!!」

雷神化。
バルトがこの3年得た技であり、荒技である。
自身の筋肉に電気を流し、強制的に人間の限界を超えた動きを可能にする技だが、無理やり動かすこの技は後々にその負担が自身に返ってくる技だ。しかしその分効果は高い。

現にこの技を使い、ロレンスの虚を突く事が出来た。
………もっとも結果的には負けてしまったのだが。

「どこに行く気だ………?」

車に追走出来るほどのスピードで追いかけるバルト。
しかし直ぐには助けようとせず、その後を気づかれないように追いかけているだけであった。

「輸送艦………?」

車の向かった先は10分ほど移動した滑走路だ。
ここは艦の停留所として大きなターミナルとは違い、しっかりした場所では無いが、着陸し、離陸することの出来る場所だ。
因みにロレンスが管理局と合流したのもこの場所だ。

「何処かへ連れ出す気なのか?」

車が中に乗り込むのを確認した後、バルトは輸送艦に近づく。

「さて、どう中に乗り込むか………流石に壊して侵入したら気が付かれるよな………ん?あれは………」

輸送艦にへばりついて周りの様子を見ていたバルト。すると暫くして輸送艦の中から1人ゆっくりとスーツのサングラスの男が降りてきた。

「良いタイミングだ…………だけど何でスーツとサングラス?まあいいか………」

そう呟いたバルトはゆっくりと男に近づいて………

「うっ!?」

得意の電気を流し、気絶させた。

「さて、後はこいつになりすまして………」

そう呟きながら機体の陰に隠れて身ぐるみを奪うバルト。

「さて………これでOKだな。………髪は………どうにもならないか………まあいい、後は成り行きに任せるか」

そう決めたバルトは堂々と輸送艦へと入って行った………


















「これはどういう事だ?」
「いえ、私も何が何だが………」

ロイに聞くが困った顔で返事を返された。
目的の星についてみれば、戦闘は行っておらず、オレゴンは何もない荒野に降りて早々囲まれていた。
周りを囲む魔導師から質量兵器の数々。

乗っていたメンバーは手を上げゆっくり降りた。

「どういう事だグレゴール!?」

手を上げながら後ろを向き、声を荒げるロレンス。

「………無闇に動かないで頂きましょうか騎士団長?」

そんなロレンスに向かってデバイスの杖を向けた。

「グレゴール。………やはりこれは………」
「まあお察しの通りですな。貴方を邪魔だと思っているのは何も聖王教会だけじゃないって事ですよ」

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