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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第40話 バルトマンの過去(後編)
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「ジジイが死んだ以上もうどうでもいい………俺はまた流れるだけだ」

そんな風に呟くバルトにカリムはゆっくり近づく。
そしてバルトの頬を思いっきり叩いた。

「人殺し!!!!何でお父様を殺したの!!!!何で、何で!!!!!」

そんなカリムの言葉をただ黙って受け止めるバルト。

「本当にお前が………?」
「ジジイは俺が殺した、俺が弱かったからだ………全て俺のせいだ………」

そんなバルトの言葉に全てを察したロイは返す言葉もなく、何も返せなかった。

「カリム………」
「触らないで!!!」

触れようとしたバルトの手が止まる。

「済まない………」

そう言って背を向けるバルト。

「どこに行くバルト!!」
「全てにけりをつける。先ずはこの戦闘を行った奴等全てを殺し、セルド大司祭並びに管理局は俺が潰す!!!」

「!?おい、バルトお前!!!」

「俺は名を捨てる。………そうだな、バルトマン・ゲーハルトでも名乗ろうか?裏切りの聖騎士、俺にぴったりだ。カリムを頼むなロイ。………じゃあな、カリム」

そう言った後、バルトは雷神化し、その場から消えたのだった………



























「その後、俺はバルトマン・ゲーハルトとなった。先ずはセルド大司教を暗殺し、そののち、管理局の裏で暗躍する冥王教会に協力し強さを求め続けて今に至るって感じだな」

苦笑いしながら話すバルトさんだが、誰もが言葉を返す事が出来なかった。

「………確かシャイデから親はバルトマンの大虐殺の時に殺されたって言ってたからその時かもしれませんね………」
「そうかもな。だからあいつが俺を恨む理由はあるってことだ」

星の問いにバルトは何も否定もせず肯定した。

「………そんなもの誰にでもあるものさ。シャイデ君や零治君も大事な人を無くして恨みが全く無いって事は無いはずだ。だけどその後は前を向いていけるかどうかが大事だと思う」
「スカさん………」
「シャイデ君も零治君も前を進んでいる、苦しい事を乗り越えてこそ人は成長する。気にするなとは言わない、だけど深く気にする必要は無いと思うよ」

そんなスカさんの言葉に皆がうんうんと頷いた。

「ありがとよ………さて、話は最初に戻るが、始末は俺がつける。だから俺に協力してほしい」
「零治君含め、私達はもっと前からクレインを追っている。むしろ喜んで協力させてもらうよ」

話を聞く前から決めていた様な顔で言うスカさん。
他の皆も反対は無いようだ。

「助かる。………それで申し訳無いんだが………もう一つ頼みがある」
「頼み………?」





「………バルトマン・ゲー
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