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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第三十一話 庭園の戦い
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ide なのは
士郎君とクロノ君。
二人の息は初めてコンビを組んだとは思えないほどぴったしでした。
それに
「クロノ君の魔法、速い」
「うん。それだけじゃない、コントロールも」
クロノ君の魔法は士郎君との模擬戦の時よりも一段と速い。
驚いたけど、同じ魔導師である私達でもまだ理解できるモノ。
フェイトちゃんもクロノ君の魔法には感心してる。
対してやっている事はわかるんだけどちゃんと理解できないモノ。
「ねえ、フェイトちゃん」
「な、なに?」
「あの子たちってその……あんなふうに力任せに壊せるものなの?」
それが士郎君の戦い方
空を飛ぶわけでもなく、レイジングハートのようなデバイスを持ってるわけでもない。
ただ私達の身長よりもはるかに大きい斧と槍をくっつけたような武器を転送して、ただ振っているようにしか見えない。
見えないのだけど
「私には……無理かな」
フェイトちゃんもどこか困った風にアルフさんとユーノ君に視線を向けるけど
「いや、僕は無理だから」
「私も小型の奴なら力づくで押さえつけて動力コードを引き千切るぐらいなら出来るけど……あのでかいのは……ね」
ユーノ君とアルフさんも苦笑いしてる。
一体どうすればあんな戦い方が出来るのかがまったくわかりません。
普通はあんな戦い方しないよね。
私がおかしいんじゃないよね。
「だけど士郎と戦わなくてよかったって改めて思うよ」
アルフさんのしみじみとしたつぶやきに少し考えてみる。
敵として士郎君と向かい合う私。
そして、士郎君が振りかぶった武器をシールドで防ごうとする私。
士郎君の武器はシールドに食い込んで止まる。
士郎君は武器を捩じって、力任せにシールドを突き破り、私の身体は…………
「や、やめよう」
背筋に寒気がはしった。
変な考えはするもんじゃないよね。
うん、これは考えちゃいけない。
「どうしたんだ?」
士郎君が武器を担いで不思議そうな顔をしてる。
「ううん! なんでもないよ!」
私の表情に士郎君は首を傾げてるけど言えないと思っていると
「魔導師から見てあまりにも常識はずれな戦い方に茫然としてるだけだよ」
呆れたようにクロノ君が士郎君にそんな事を言った。
さすがに真正面からそんな事を言ったら士郎君でも怒りそうと思ったら
士郎君にも自覚があるのか苦笑してる。
「まあ、言われるとは思ったけど
俺の戦い方に関してはまた今度だ。
まだ入り口なんだから急ぐぞ」
士郎君の言葉に頷き慌ててついていく。
それにしてもやっぱり士郎君の戦い方は非常識だと思います
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