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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第三十話 真実
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を終わるのを待つか?
それともフェイト・テスタロッサとして一歩踏み出すか?」
「……私は」
「どのような選択をしてもそれがフェイトの答えだ。
俺もなのはも責めたりはしない」
士郎からの問いかけ
母さんにとって私はアリシアの代わりでしかなかった。
私はただ母さんに認めてほしかった。
そして、こうして拒絶された今でも母さんに縋っている私。
このまま全てが終わるのを待つ?
それで何か変わるんだろうか?
いや、変わるはずがない。
立ち止まったって変わるはずがないんだ。
そもそも本当の自分が始まってもいない。
母さんに私のフェイト・テスタロッサの思いも伝えていない。
歩き出そう。
本当の自分を始めるために
それは辛くて大変なことかもしれない。
それでも前に進もう。
side 士郎
フェイトが涙をぬぐう。
「私は行きたい。まだ始まってもいない私を始めるために
例えそれが辛くて大変でも」
フェイトは真っ直ぐ俺となのはを見つめる。
いい眼だ。
だが一つだけ訂正だな。
「確かに辛くて大変な時もあるかもしれない。
だけどフェイトは一人じゃないだろう。
頼ればいい。なのはを、アルフを、ユーノを、勿論俺もな」
俺の言葉にフェイトが目を丸くする。
「絶対に一人で乗り越える必要なんてないんだ。
大変だったら手を貸す」
「うん。いつでも手伝うよ」
「私もずっとそばにいるんだからね」
俺となのは、アルフの言葉に、ユーノも頷く。
新たに溢れた涙をフェイトがぬぐう。
その涙は先程のように悲しみによるものじゃない。
「うん。頼っていいんだよね。
行こう。母さんの所に」
フェイトの言葉に俺達が頷く。
フェイトが行くとなればまずは
「フェイト、腕を手枷を壊す」
フェイトの手枷を外さないと、と思ったら
「その必要はないよ」
俺達を見ていたクロノがフェイトの手枷を外した。
それを驚きの表情で見つめるフェイト
「この状況だ。僕もプレシア・テスタロッサのところに行かないといけない」
「なるほどお互い目的は若干違うが向かう場所は同じ。ならば」
「ああ、協力した方が効率もいいだろう」
クロノと俺の言葉に全員が頷く。
「エイミィ、ゲート開いて」
「了解」
転送ポートに向かおうとする俺達
その時
「クロノ、なのはさん、フェイトさん、士郎君、アルフさん、ユーノ君、すぐに私も現地に出ます。
それから皆さん、気をつけてね」
しっかりとしたでもどこか心配そうな表情で見送ってくれるリンディ提督
リンディ提
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