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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第二十九話 決戦   ★
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フが張った結界の上空に魔力が集まる。

 一歩踏み込み、なのは達に向かって弾丸のように飛び出す。

 魔力放出。
 死徒になり魔術回路が増えたことで瞬間的ではあるがセイバーのように魔力放出が可能となったのだ。
 もっとも魔力を消費するし、普段の戦いでは死徒の身体能力で十分なので今回のように長距離の跳躍時にしか使用することはない。

 ユーノとアルフが張った結界を突き破り降り注ぐ雷。それを

「はああ!!」

 手に持つ刀を抜刀し、雷を叩き斬る。

 刀の銘は『雷切』
 雷を斬ったとされる刀にして、対雷の概念武装である。
 前回の攻撃も雷だったから対雷武装をしていて正解だったな。

 空中で体勢を整えるとユーノが足場を用意してくれる。
 さすがだ。

 次弾があるかと思ったが八個のジュエルシードが空に向かって消えた。
 プレシアが転位させたか。
 この隙に

「ユーノ、なのは達を転位させろ!!」
「わかった!!」

 なのはとフェイトの足元に魔法陣が浮かび、二人の姿が消える。
 これで二人の安全は確保できた。

 空を見上げるが次弾はないようだ。

「なぜ、そこまでしてフェイトの手を払うのだ」

 空を睨みながら刀を鞘にしまい、外套にしまうように霧散させる。
 それと同じくしてユーノとアルフも俺のそばに飛んできた。

「ユーノ、頼む」
「うん」

 俺達の足元に魔法陣が浮かび、俺達もアースラに転位された。

 転位先はアースラの転送ポート。
 そこには先に転位したなのはとフェイトもいた。

 二人の無事に安堵していると

「時空管理局執務官、クロノ・ハラオウンだ。
 フェイト・テスタロッサ、武装を解除してくれ」

 俺達のそばにやってきたクロノ。
 その手には手枷のようなものも握られている。
 クロノを見つめながら不安そうなフェイトに

「大丈夫だ。
 デバイスを待機状態にすれば取り上げたりはさせない」

 フェイトの頭を撫でながら、優しく伝える。

「……うん。バルディッシュ」

 フェイトの言葉にバリアジャケットは解除され、普段の私服になり、バルディッシュも宝石に戻る。
 フェイトに手枷をつけるクロノ。

「艦長に会わせたいから来てくれ」

 クロノ言葉に従い、皆でアースラのブリッジに移動する。

 移動しながらクロノに

「プレシアの補足は?」

 フェイトに聞こえないように小声でたずねる。

「ああ、成功した。
 もう武装局員が転送ポートから出撃してる」

 クロノの言葉に一安心する。
 プレシアを見失う様な事がなくて一安心だ。

「あと本来なら手錠だけじゃなくて服も着替えてもらって、デバイス
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