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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第二十九話 決戦   ★
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り下ろされる。

「―――撃ち砕け、ファイア!!」

 フェイトの周りに浮かぶ魔力球から放たれる無数の魔力弾。

 その無数の魔力弾はなのはに叩き込まれた。
 だがなのはに魔力弾を叩き込んでも、フェイトは手を緩めず次々に魔力弾を放つ。

 魔力弾を放つフェイトの顔が苦痛に歪む。
 無理もないアレだけの魔力行使。
 消費する魔力だけでなく、制御する精神力、どれもかなりの負荷だ。

 それにしてもだ
 アレだけの魔力弾を一人に叩き込むって結構オーバーキルのような気がする。
 どちらかというと一対多の状況で敵の殲滅の方が有効的に使えそうだ。

 と魔力弾を打ち終わったのか、フェイトが息を荒くしながら、周りに浮かぶ魔力球を自身の左手に集束させる。
 アレだけの攻撃をしてもなお油断はしないか

 なのはの方を見つめる。
 アレだけの攻撃だ。
 耐えきれるかどうかは正直微妙だと思う。

 ゆっくりと煙がはれる。
 そこには鮮やかに輝く桃色の魔法陣。
 なのはもレイジングハートも健在であった。

 さすが砲撃が得意な砲台だけあってか、なのはの防御力は高いな。
 アレだけの攻撃を受けてほぼノーダメージである。

「ったは〜、撃ち終わるとバインドってのも解けちゃうんだね。
 今度はこっちの」
「Divine」

 レイジングハートを握り直し、構えるなのは
 なのはの声に応えるかのようにレイジングハートの先端に魔力が集まり

「番だよ!」
「Buster」

 放たれるなのはが得意とする砲撃魔法。

「はあああ!!」

 それを撃ち払わんとフェイトの左手に集束していた魔力球が放たれる。
 ぶつかり合う魔力と魔力。

 だが拮抗は一瞬。
 フェイトの魔力球はなのはの砲撃に呑み込まれる。
 フェイトが慌ててシールドを張り、なのはの砲撃を防ぐが

 これはフェイトの失策だ。

 なのはとフェイト、共に高い能力を有しているが戦い方はかなり違う。
 なのはは誘導型の魔力弾と威力の高い砲撃を駆使する遠距離型だがその中でもいわゆる砲台だ。
 対してフェイトは砲撃から近距離まで幅広くこなす全距離対応型だがスピードを活かした戦闘を得意としている。
 そして、フェイトのようにスピードを上げる機動性重視型になるとどうしても防御は脆くなる。

 魔力が万全の時ならばまだしも今のフェイトは先ほどの魔法で酷使しているのだ。
 しかし酷使されたその状況でフェイトはなのはの砲撃を耐えきった。

 もっとも外套やシールドを張っていた左手などはボロボロだし、かなり息が荒い。

 その時、フェイトの顔を照らすほどの桃色の光が輝く。
 その光は当然なのはのモノ

「受けてみて、ディバイ
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