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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第二十九話 決戦   ★
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ィアを展開する。
 その光景になのはが動き出すけどもう遅い。

「え? え?」

 先ほど設置したライトニングバインドに拘束されている。

 これを受ければなのはもただでは済まないかもしれない。

 でも退けないから

 私は詠唱を紡ぎ始めた。




side 士郎

 フェイトの周りに魔力弾とは違ういくつもの魔力球が浮かぶ。

 展開された魔力球の数、魔力からいってもフェイトの最大の魔法だろう。
 さらに魔法の行使に時間がかかることもちゃんと理解しているようで魔力球を構成する前に拘束用のトラップも設置していた。

 つまりはこれを耐えきればなのはに分があることになる。

 それにしても先に決着をつけにきたのはフェイトの方か。
 まあ、これは仕方がないともいえる。
 なにせ管理局の存在があるのだ。
 下手に戦いに時間をかければ、もしなのはを倒せたとしても管理局につかまってジュエルシードを全て失う可能性すらあるのだ。

 多少無理を通してでも短期決戦でいきたいのは当然だろう。

「ライトニングバインド。
 まずい、フェイトは本気だ」
「援護しないと」

 その光景に動こうとする二人だが

「だめ!!」
「よせ。手を出すな」

 なのはと俺の言葉に動きを止める。

「だけど、フェイトのアレは本気でまずいんだよ」

 アルフが心配そうになのはを見つめる。
 確かに凄まじい魔力の猛り。
 どれほどの威力があるかは魔法が門外漢である俺では判断し難いところではある。
 しかしそれ以前に

「なのはとフェイト、二人が覚悟を決めた本気の勝負だ。
 下手な手出しをすれば心残りが出来るだろ。
 それに」

 改めてなのはを見つめる。

「なのはは諦めも絶望もしていない。
 なら俺達がするのは見届けることだ」

 なのはの瞳には絶望などない。
 拘束されてもフェイトをしっかりと見据える強い瞳。
 もし瞳が揺らいでいたら手を出したかもしれない。
 だが今のなのはに手を貸す事は侮辱でしかない。

「なのは、手を貸さなくても大丈夫だな」
「うん! 平気!!」

 俺の言葉にもフェイトから目を逸らさずしっかりと応えて見せる。

 さて、なのはは防ぎきれるかな。
 そしてフェイトは

「アルカス・クルタス・エイギアス。
 疾風なりし天神、今導きのもと撃ちかかれ。
 バルエル・ザルエル・ブラウゼル」

 瞳を閉じ、力強く詠う。

 紡がれる詠唱
 そして、開かれるフェイトの赤い瞳
 魔力球の輝きが増し、雷を帯び、フェイトの右腕が静かに振りあげられた。

「フォトンランサー・ファランクスシフト―――」

 振りあげられた腕が振
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