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万華鏡
第四十八話 文化祭の準備その十八
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「ええ、あんたが狭いからね」
 狭いのは部長の方だというのだ。
「だからいいわ」
「そう、それじゃあ」
 部長は副部長の言葉にいささか残念そうな顔になった、しかしだった。
 それでもそれはそれで仕方ないとしてだ、寝袋のチャックを上げた。
 副部長もそれを見て自分の寝袋に入った、そのうえで琴乃達一年生にも言った。
「じゃあもう寝なさいね」
「はい、わかりました」
「それじゃあ」
「一応寝袋は人数分あるから」
 それと共にというのだ。
「毛布もあるし、好きなの使って寝なさい」
「どっちが風邪をひきにくいですか?」
 一年生の一人、プラネッツとは違うグループの娘が応えた。
「寝袋と毛布のどっちが」
「体全体をすっぽり覆うから寝袋の方がいいわ」
 副部長は自分も使っているそれも見て言う。
「そっちの方がね」
「わかりました」
 その一年の娘も頷いた、それで彼女も寝袋を取った。
 琴乃達もだ、顔を見合わせてから決めた。
「じゃあ私達もね」
「そうね」 
 頷き合いそうしてだった。
 五人共寝袋にした、その中に入りそうして寝る、この日はこれで終わった。


第四十八話   完


                      2013・8・30
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