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鉄槌と清風
13部分:13:転校生
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なくちゃ、いこ、アリサちゃん、すずかちゃん、よしくん」

 「あんたは走らないの、なのは、どうせこけるんだから」

 走り出そうとするなのはをがしっと捕まえるアリサ

 「何時もこけるわけじゃないよ、3回に2回くらいだし」

 「十分だ、てかやっぱ今度から一緒にランニングするか?」

 「あ、朝あんな時間におきれないよ」

 生徒の流れに合わせて歩きながらの会話

 「朝…何時に起きてるの良彦君?」

 「5時かな、色々してると直ぐ学校の時間だし」

 「5時?…どんだけ早起きよあんた」

 「これが普通になってるからな、苦でもないというか、制服来てるほうが嫌だ」

 「少しなのはから聞いてたけど、良彦、あんた変わってるわ」

 「アリサちゃん」

 困った顔で微笑むすずか

 「まぁ、ある程度自覚あるから、きにしてないぞ?」

 アリサの言葉を受け入れる良彦。
 で、なんだかんだで、体育館に到着し、始業式…校長の話やら会ったが割愛…教室に戻ると、なにやら微妙に殺気やら怒気を含んだ視線を感じる良彦。
 ちなみに用意されてた席はなのはの隣だった。

 「…なぁ、なのは、俺嫌われてるのかな?」

 「はにゃ、そんな事無いと思うけど?」

 「そうか?」

 で、まぁ…その後先生の話があって、その日の日程は終了…と同時に、何人もの生徒が良彦の近くに集まってくる。
 浴びせられる矢継ぎ早な質問…どれから答えたもんかと思っていると。

 「はいはい、聖徳太子じゃないんだから、一人一個ずつ順番にしなさいよ」

 と、アリサが割って入ってくれる。

 「んじゃ、前に居たのって何処?」

 「…県の山奥、4歳くらいまでは海鳴りにいたけど」

 「じゃじゃ、何で転校を?」

 「んー、爺さんが死んで独りになって、保護責任者になってくれたのが、士郎さんで、こっちに家もあったから、近い方がいいだろうって」

 「士郎さんて?」

 「高町士郎さん、爺さんも父さんも、友人だったんだ」

 「高町との関係は?」

 「幼馴染だな、偶にこっちきてたし、そんときはあってた」

 等々、色々と聞かれた。
 結果…疲れている良彦が机に突っ伏している。

 「おつかれさま、よしくん、大丈夫?」

 「おう…人の相手は疲れるな」

 「転校生とか、珍しいからじゃないの、良彦もきちんと答えてるし」

 「会話は大事だろう、いきなり脛蹴りとかされない限り」

 「ええと、それは会話にならないんじゃないかな?」

 「だから、されない限りだって、すずか」

 はふぅと、某暴力少女を思い出し溜息…すくっとたちあがり。

 「さて、もう帰っていいな
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