暁 〜小説投稿サイト〜
IS インフィニット・ストラトス〜普通と平和を目指した果てに…………〜
number-8
[3/5]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
が二人に何か話してから蓮のもとへ飛んできた。
やっぱり、受けるんじゃなかったと、今更後悔して。一夏を見て、うんざりする。一夏にはいかないと言ってしまっているので、これではまるでツンデレみたいだと自己嫌悪に至る。周りに、あの時のことを聞いていた女子が居なくてよかった。そう安心もするが。
『ちょっとごめんね。今から模擬戦したいからよけてくれない?』
開放回線
(
オープン・チャンネル
)
で楯無が三人に呼び掛けた。一夏としては、練習を続けたかったのだが、みんなで使わなければ、自分の最強の姉が何をしてくるか分かったものじゃない。ここは大人しく引き下がることにした。
よけた三人を見て、先ほどと同じようにしてお礼を言った楯無は、ISを纏ってアリーナへ降りてくる。だが、いまだに動こうとしない蓮を見て、一夏は下がるように大声で言った。
蓮は何を勘違いしているのだろうと、一夏の頭が可哀想になってきた。まあ、関係のないことと割り切ってISを一瞬にして展開する。
ある一定の距離を持って相対する蓮と楯無。二人の間に会話はない。今までの親しみもない。明確な敵意を持って相手を叩き落とすことしか考えていない。戦いに私情はいらないのだ。
しかし、蓮は手加減をせざるをえなかった。もし全力を出してしまうと殺気を出してしまう。前回のセシリア戦の時に若干漏れ出ていた。そのせいでセシリアは満足に戦えなかっただろう。織斑先生にも怪しまれてしまった。だが、そんな殺気の中でセシリアは、何とか状況を打破しようとしてきた。やはり、精神だけは強かった。
でも裏を知っている楯無なら……という考えも振り払った。念には念を。
お互いに自分のISの情報は教えていない。最初から手の内を知っていたらつまらないからだ。それにそういう状況の方がやる気が出る。
「いくよっ、蓮!」
「ああ、来い!」
その一言。たった一言同士の会話で戦いは始まった。
蓮がミサイルポットを二つ出してすべてを楯無に向けて放った。それを軽々と避けていく楯無。ミサイルに囲まれた中にいる楯無に向けて、ショットガンを出して三回撃った。しかも、弾丸は散弾である。
ミサイルに命中すると爆発が起きる。その爆発に巻き込まれるようにほかのミサイルが爆発していく。誘爆である。そんな蓮の意図を瞬時に読み取った楯無は、ミサイルが比較的に少なかった上に
推進器
(
ブースター
)
を蒸かしてダメージ軽微で逃げ切った。
だが、爆発の影響で黒煙が大きく広がり、視界を遮った。
楯無は、自身の武装である蒼流旋を構えた。そして距離を取ろうと後ろに下がろうとした瞬間、黒煙の中から蓮が両手に剣を持って飛び出してきた。
ここで一夏なら不意を突かれてしまって、もろに直撃を食らうのだろうが、今蓮と戦っている
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ