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IS インフィニット・ストラトス〜普通と平和を目指した果てに…………〜
number-8
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いたことと、思い出の写真が心の支えになっていたということがあるからだろう。
蓮は、窓の外側を見続ける。
教師が授業をする声と、生徒がノートに書きとるカリカリという音をBGMにウトウトとうたた寝を始めた。
◯
放課後。
一夏は、篠ノ之箒やセシリアの力を借りてアリーナで特訓をしているそうだ。蓮もそれに参加しないかと誘われた。無論、耳にイヤホンを挿しこむことで答えるのを拒否したが。そうしたら、一夏は残念そうな顔をして俯いたが、それも一瞬。次の瞬間には切り替えてアリーナへ歩きだしていた。
五月蝿い奴がいなくなった教室で蓮は、まだ女子生徒が残っているにもかかわらず、机に伏して寝始めようとした。
「見つけたわよ、蓮」
聞き覚えのある声と共に教室に入ってきたのは、楯無であった。机に伏せる事を止め、体をゆっくりと起こした蓮は楯無の方に首だけを向けた。
楯無は教室の中に入ってくると、豊満な胸を揺らして蓮の前で立ち止まり、扇子を閉じたまま蓮に向けた。
「私と模擬戦して頂戴」
「ああ……? 模擬戦、か……別に構わないが」
「本当に!? やったっ、じゃあ、私と一緒に行きましょ?」
先ほどまでの凛々しい姿から一変。喜びを隠すことなく、表に出した楯無。そして、立ち上がった蓮を見て、嬉しさを隠せない。
楯無は、この学園の生徒会長であるが、今回ばかりはそれ抜きで真面目にぶつかり合ってみたかったのだ。何も介入するものがなく、邪魔されない様に従者である三年の布仏虚に段取りを取らせてある。アリーナばかりは独占するわけにはいかなかったから、何もしなかったが。
蓮と楯無が出て行った教室では、女子生徒たちが話していた。
曰く、あの綺麗な人は誰とか。曰く、どうしてあんな人があんな奴をとか。そんなもの。誰も水色の髪の少女と背が高くて、無愛想な青年の関係を知る者などいない。
勝手な憶測ばかりが飛び交っていたが、たとえそれをあの二人が聞いたところで何もしないだろう。自分は自分。他人は他人。自分は気にしないし、それを相手がどう思おうが、そこは幼馴染。気にすることはない。
――――そう時間もかからないうちに今日使える第二アリーナについた。
楯無は、制服を脱いでから来ると言っていた。それは蓮も同じこと。更衣室に行き、制服を脱いで中に着込んでいたISスーツのみになってからアリーナへ出ていく。
アリーナ内には、白と青と灰色が飛んでいた。いや、色で表すと良く分からなくなる。正確には、白式を纏った一夏と、ブルー・ティアーズを纏ったセシリアと、学園の貸出機と思われる打鉄を纏った箒がいた。その三人だけがアリーナを使用していた。
蓮はISを纏わずにその近くまで近づく。すると、蓮の接近に気付いた一夏
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