Introduction
第三話 邂逅
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の片棒担ぐってどういうこと!?
しかも気づけばハッキング技術叩き込まれて、件のハッキングの三割くらい僕だったみたいだし!
はぁ……今まで考えないようにしてたけどこうもハッキリ見せつけられてしまうと現実を突きつけられる。
そういえば、束さんが今付けてるウサミミって僕があげたやつなんだよね……。なんか動いているし箒さんを感知するセンサー付けちゃったとか本人は言ってたけど……。機能が増えてても元は僕があのときあげた物だ。約束通り大事にしてくれているのはやはり嬉しい。
とはいえ、そうなるとあの強烈なキャラ付けも僕のせいだと言われれば否定できない……。なんかウサミミに合わせて服装もそれっぽくなった気がするし言動も過激になった気が……。
いや、きっと彼女は僕がいなくても白騎士事件を起こしたし、そういう趣味にも目覚めてたはずだ。きっとそうだ、そうだよね!
……ん、ん! 思わず束さん化してしまった。過ぎたことは考えても仕方ない。
さて、そろそろ起きないと。
ルームメイトに何されるかわかったもんじゃない。
それに……、まだいろいろ慣れてないし。
女性らしくあるための手入れ等は僕にとっては未知にものだった。
ここに送り込まれる前に事情を知る世話係の女中に徹底的に仕込まれたものの、やはり面倒だ。それに何とか一人でできるようになったとはいえまだまだ時間がかかる。
午前5時、眠い目を擦りながら僕はまたみんなを偽るための仕込みを始める。
二日目は初日に比べれば割と平穏に始まった。
教室に行くまでの間に何故か同学年だけでなく見知らぬ上級生からも挨拶された気がするけど、一緒に向かった楯無さんも同じように声をかけられていたから、ここではそういうものなのだろうか。
突然の来訪者は昼休みに訪れる。
昨日と同じように僕とフォルテさんと楯無さんは学食で食事をしていると、急に声をかけられた。
「はいはーい。新聞部(入部予定)でーす。初日から話題独占、一年生主席コンビ+αの専用機トリオにインタビューに来ました!」
その元気な声がした方を見ると、髪の毛を後ろで束ねた眼鏡の女生徒が立っていた。その手にはやたら本格的なカメラがある。
「+αってウチのことッスよね! いくらなんでも酷くないッスか!?」
「あ、私は二組の黛薫子。薫子って呼んでくれると嬉しいわ。整備科志望なんだけど、何の因果かクラス代表になっちゃったから対抗戦ではこの中の誰かと当たることになるかもね」
αから、じゃなくてフォルテさんから挙がる非難の声が聞こえていないかのように自己紹介する薫子さん。僕らも続いて軽く自己紹介をする。フォルテさんはぶつぶつ『不公平ッス、納得いかないッス』と繰り返していたがそっとしておこう。
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