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特殊陸戦部隊長の平凡な日々
第5話:ハイジャック事件−5
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対してネオンが答えると、
ゲオルグは足を止めて隣を歩くネオンの顔を見る。

「俺は車なんで、よければ送っていきましょうか」

「いいんですか? 僕の家は西のほうなんですけど・・・」

ネオンはそう言って自宅のある場所をゲオルグに伝える。

「いいですよ。 ウチも方角はそっちですから。 乗っていきます?」

「じゃあ、お言葉に甘えて・・・」

ゲオルグがネオンを連れて駐車場のほうに向かって歩き始めたとき、
ゲオルグの耳に聴き慣れたような声が届く。

「・・・・・のばかやろ〜!!」

ゲオルグは後ろから聞こえてきたその声に、足を止めて振り返る。

「どうしました?」

ネオンが訝しげにゲオルグを見る。
一方、足を止めて後ろを振り返り、声の主を探そうとあたりを見回す。

「いえね、なんか知り合いに呼ばれたような気がして・・・」

(なんか、ティアナの声に似てた気がするんだけどな・・・)

「気のせいじゃないですか?」

「そうですね。 行きましょう」

(気になる・・・けど、まあいいか)

ゲオルグは未だ後ろを気にしつつも、ネオンとともに自分の車のある
パーキングに向かって歩き始めた。
人波を挟んだ後方30mで明るい茶色のロングヘアと青いショートヘアの
女性2人組が歩いていることにも気づかずに・・・・・。





ここで時間は数時間巻き戻る。

時空管理局は事故や災害が発生したときの救難活動もその守備範囲である。
さほど大きくない規模の交通事故や火災であれば、救難活動も最寄の
警防署あるいは陸士部隊の管轄である。

しかし、高層ビル火災や大規模な自然災害など、専門知識や技能を要する場合には
その道のエキスパートである特別救難隊、略して特救隊と呼ばれる部隊が出動する。

かつて機動6課に所属したAAランクの陸戦魔導師であるスバル・ナカジマ士長は
その一員である。

この日、早番であったスバルが帰宅しようとしていたときに、そのメールは届いた。
差出人はスバルの親友であるティアナで、"今日、飲みに行くわよ!!"の
一言とともに待ち合わせ場所の地図が貼り付けられていた。

(もっと早く言ってよ〜、ティア〜)

などと思いつつもスバルは待ち合わせ時間の5分前には待ち合わせ場所である、
クラナガンの繁華街にある広場に立っていた。

(おそいなー、ティア・・・)

少し冷たくなった手をこすり合わせながら、彼女は広場の時計に目をやる。
すでに待ち合わせ時間を5分ほど過ぎていた。

(呼び出すんなら時間通り来てよー)

心中で親友に対する呪詛の言葉を吐きながらも、彼女はじっと立って待っていた。
それからさらに数分たったであろうか、彼女の
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