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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百三十三話:乙女の憂鬱
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声を聞き取ると。
『かわいい!つよい!女!』
『おれの!おれが、もらう!』
『おれの!おれの、子!産め!』
興奮した様子で、口々に捲し立てるキラーパンサーたち。
……うん、確定。
「……ピエール。モモの護衛、よろしく」
「はっ」
モモをピエールに任せて、キラーパンサーの群れに歩み寄ります。
「……凡百に埋もれる、野良キラーパンサーの分際で。私の可愛いモモを手込めにしようとは、いい度胸だ。貴様らのようなケダモノには、高嶺の花を遠くで愛でるような、粋な真似は出来よう筈も無かろうが。頭で解らなければ、体に教え込んでやるまで。……解る頃には、生かす機会を永遠に失っているだろうがな」
殺気とか怒気とか色んなものを発しながら淡々と近付いていく私に、キラーパンサーの群れが怯みます。
『……こわい?……こわい……こわい!!』
『……にんげん?にんげん、よわい……こ、こわい!?こわい、にんげん!!』
『……こわい?にげる?でもかわいい、女。ほしい、こわい、にげる、ほしい!!』
恐怖のあまりか何なのか、心の声も混乱気味ですが。
逃げようったってもう遅い、モモを妙な目で見た経験値の塊を、逃がしてやる義理は無い。
もうすぐ射程範囲に入ろうというところでチェーンクロスをおもむろに持ち上げ、強度を確認するようにジャリッと音を立てて両手で左右に引きつつ、構えます。
「……お前たちは、逃がさないが。見ている者がいれば、聞け!!そして、見ろ!!私の仲間に、手を出す者がどうなるか!!覚悟がある者だけ、かかってこい!!」
野良キラーパンサーとか馬鹿だろうから、言ってもわかんないかなとか思いつつ。
大声で威圧しつつ、周囲に殺気を放散します。
目の前のキラーパンサーの群れは、もはや完全に怯えて固まってますが。
見せしめだし、経験値だし。
運が悪かったというか、単なる自業自得なので、諦めてくれ。
チェーンクロスを縦横無尽に振り回し、阿鼻叫喚の地獄絵図を繰り広げてみた結果。
野良キラーパンサーが、全く近寄ってこなくなりました。
「馬鹿な野良キラーパンサーでも、言えばわかるものなんだね!」
チェーンクロスの血糊を拭うのも面倒なので、返り血で汚れた服もまとめてキレイキレイしながら、いい笑顔で言う私。
「言えばわかるってか……あれ、能力使ってたんじゃないか……?」
『……ドーラちゃんが、ドーラちゃんが……!!なんか、いつものドーラちゃんじゃなかった……!!』
微妙な顔をするヘンリー、なんか動揺してるモモ。
モモを怯えさせるつもりは無かったんだが、やり過ぎてしまっただろうか。
「……ドーラ様、お見事です。こ
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