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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百三十三話:乙女の憂鬱
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に良かった!!
「……そっか!そうだよね、良かった!モモが嫌な思いをしたのは良くないけど、モモが無事で、ほんとに良かった!」
『うん……だけど……』
私に顔を擦り寄せながら言い淀むモモを、さらに強く抱き締めます。
「……大丈夫!モモは、私が守るから!変な男は、絶対にモモに近付かせないから!」
『ドーラちゃん……。……ううん、大丈夫。あたしは、強いもん。守ってもらわなくても、自分でなんとかできるもん……』
言ってる内容とは裏腹に、態度は非常に心細そうです。
当たり前だ、いくら強くたって。
実際に、自分でなんとかできるからって。
変な相手にそんな目で見られて無理矢理迫られて、抵抗しなければそのままいいようにされてしまうなんて、女として平気なわけが無い。
ましてモモは、前世でもまだ高校生だったんだから。
だから。
「駄目!そんなの、絶対に駄目!モモは、嫌なんでしょ?変なオスにそんな目で見られて、近寄ってこられるのが嫌なんでしょ?」
『……うん……』
「大丈夫!私だって、強いんだから!モモは私の大事な妹なのに、変なことしようとする男なんて私が許せないし!だからここは、私に任せて!みんなだって同じだろうし、モモは何も心配しなくていいからね!」
『……ドーラちゃん……』
モモを強く抱き締め続ける私に、モモがぐりぐりと顔を擦り寄せてきます。
受け止めてまた優しく撫でつつ、力付けるように声をかけます。
「……大丈夫。そんな不届きな輩は、きっちり片付けて。私たちの経験値の足しにするからね!元々魔物は倒すつもりだし、そこの予定は何も変わらないからね!」
『……うん、ドーラちゃん……』
「そこらの野良キラーパンサーの分際で私の可愛いモモに手を出そうとするなんて、身の程を知らないにも程があるからね!命を以て償ってもらわないとね!」
『……ドーラちゃん?』
「大丈夫!探し出して殲滅しようとまでは思ってないから!特に最初にモモにちょっかいかけてきた一匹は、本当なら草の根分けても探し出して、死ぬより苦しい目に遭わせた後に実際に逝かせてやりたいけれども!見てもわかんないだろうし馬鹿だから当人も覚えてなくて確認できないだろうし、そのためだけに絶滅させちゃうのはさすがに不味いからね!もしかしたらモモの恋愛対象足り得る、賢いキラーパンサーが紛れてないとも限らないし!馬鹿の分際で図々しく近寄ってくる不届き者だけだから、滅するのは!」
『……あの、ドーラちゃん』
「モモは、何も!!心配しなくていいからね!!」
『…………うん…………』
最後あたりちょっと反応がおかしかったような気もするが、それなりに元気が出たらしいモモを伴って、馬車から出ます。
「モモは、休んでてもいいよ?」
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