暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep17管理局に入ろうよ〜Those girls wish〜
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子にねぇ〜・・・は?・・・はぁぁぁぁーーーッ!?」

本当に突然とんでもないことを言い出したシャル。俺をフライハイトの子供にしてどうするつもりだ。今日1日だけでどれだけ俺は驚けばいいのだろうか。これ以上の血圧上昇は勘弁してもらいたい。

「だって、いつまでもリンディ艦長の家でお世話になるわけにはいかないでしょ?」

「僕や艦長は、それについては気にしていないが」

「う〜ん、私もこのままルシル君を住まわせても良いと思ったんだけどねぇ」

クロノとエイミィが俺に向けてそう言う。いや、しかしシャルの言うとおりなのは間違いない。このままハラオウン家に世話になり続けるのはさすがに控えたい。用意されている家に帰るのも1つの手だが、今更独りというのは少し辛いかもしれない。

「もう必要な書類は用意してあるの。姉さん」

「ん。これだよシャル」

チェルシーは膝の上に置いていたバッグから何枚かの書類を出してテーブルの上に置く。ここまで俺に悟られずに用意しているとは、これは“界律”の力を借りているな。

「あとはルシルのサイン待ち。すぐに決めなくてもいい。ううん、本当はすぐ決めてほしい」

シャルが強い視線を向けてくる。何をそこまで必死なのかは理解できないが、フライハイト家の人間としてドイツに行くのも悪くはないな。

「・・・判った。フライハイトの名、頂戴する」

「そんな簡単に決めていいのか、ルシル?」

「ああ。このままだろうとフライハイト家に入ろうと大差はない。これ以上、ハラオウン家に世話になるわけにはいかないからな。だったら考える必要はないと思う」

俺は差し出された書類にサインをした。フェイトの表情が陰ったのが判った。別に永遠の別れになるわけでもなし。そんなに悲しそうな顔をするな。シャルと家族になるだけなら大した問題じゃない。

「よろしくね、弟君♪」

“花の姫君”が俺の頭を撫でた。頭を撫でられるなんて随分と久しぶりな気がした。そして彼女は書類をしまい、意気揚々とハラオウン邸を後にした。剣神シャルロッテと花の姫君チェルシーが俺の姉妹(きょうだい)になり、風の騎士公オペルが父に、鮮血姫シリアが母親になる。全員、かつての宿敵だ。だというのに、まさか家族となってしまうとは。本当に世の中判らないものだな。

†††Sideルシリオン⇒シャルロッテ†††

ルシルは確かに書類にサインをした。それをしっかり確認した私は心の中でガッツポーズを決める。

「よし! これで、これからもルシルと一緒に海鳴市で暮らせるよ!!」

「「「おおおおーーーっ!!」」」

私の計画通りに事が進み、なのはとフェイト、アルフから拍手が巻き起こる。そんな中、今の状況が理解できていないっぽいルシルは困惑しているよう
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