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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep17管理局に入ろうよ〜Those girls wish〜
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姫君、だと・・・!?」
フェイト達と話し込んでいる奴は、見間違いでは済まされない存在。かつての強敵、第九騎士、“花の姫君”の二つ名を持つ、チェルシー・グリート・アルファリオだった。俺の困惑一色の声を聞き、みんなが「花の姫君・・・?」と首を傾げている。俺が臨戦態勢に入ろうとした時・・・
「久しぶり、姉さん」
「うん! 久しぶりだね、シャル!」
「あ、あ、あ、姉ぇぇぇぇーーーーっ!?」
シャルが“花の姫君”を姉と呼び、側まで歩いていった。待て待て、どういうことだ、これ。ここまでパニックを起こすことなんて、そうそうなかったぞ。数千年の契約の中でもトップ10入りするほどのレベルだ。
「久しぶり、ルシル! 妹がお世話になってるね、いつもありがとね!」
“花の姫君”が俺に手を振りながら微笑んでいる。お前、そんなキャラじゃなかったよな、大戦時。というか話が見えない。
「ルシル君って、シャルちゃんの家で少し過ごしてたって聞いたよ」
「良かったよ。ルシルがずっと孤独の中に居たんじゃないって判って」
なのはとフェイトがそう言うが、俺は全然知らないぞ、そんな事実。“花の姫君”がこの世界に居ることすらたった今、こうして知ったくらいだ。
『おい、シャル。どういうことだこれ?』
1人だけ真剣に警戒しているのも馬鹿らしくなり構えを解く。俺は“花の姫君”の存在を以前から知っていたであろうシャルをリンクで問い質す。
『これが話したかったこと、かな。前に言ったよね。私には家族が用意されてるって。あぁ安心して、チェルシーには大戦の記憶はないし、もちろん魔術も使えないから。あと父も母もいるけど、誰だか知ったら驚くよ。あまりにイメージが違いすぎて』
リンクを通して説明を求めた結果がこれだ。シャルの言う父も母もどうせ星騎士シュテルン・リッターの誰かなんだろう。年から考えて、第一か第二が父、母は誰になるだろうか? 若い女性ばっかりだったしな。
『父が第一騎士“風の騎士公オペル”。母は第三騎士“鮮血姫シリア”。どう驚いた?』
『・・・風の騎士公は何となく解かるが、あの鮮血姫が母親? 出来の悪い家族ごっこみたいだな』
実際に家族ごっこだろう。騎士公オペル、鮮血姫シリア、花の姫君チェルシー。与えられた役割と記憶を持つ、世界が用意した人形。何故ここに居るのか気になって仕方ないが、フェイト達が俺の様子に戸惑っているため、まずは「えっと、久しぶりです。チェルシーさん」当たり障りのない挨拶。すると“花の姫君”が抱きついてきた。
「チェルシーさん、なんて堅いな〜♪ お姉ちゃんって呼んでいいんだよ、ルシル♪」
「はい?」
「突然ですがルシル。あなたをフライハイト家の養子にします」
「ふーん、俺を養
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