暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep17管理局に入ろうよ〜Those girls wish〜
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だ。私たちは空いているベンチに座って、ルシル君を待つことにした。

「そういえばシャルちゃん。シャルちゃんって3年生の間だけの留学・・・なんだよね?」

「うん」

すずかちゃんがそう聞くと、シャルちゃんはちょっと俯いて小さく頷いて応えた。シャルちゃんは1年間の海外留学生として、高町家にホームステイに来た。それがもう終わろうとしているのがすごく悲しい。

「残念よね〜。シャルって、あたしと良いコンビだったのに」

「確かに最()コンビだったよね、シャルとアリサ」

「フェイト、今、なにか変なこと言わなかった?」

「ううん! 別に何も!」

こうしてシャルちゃんと話せる時間も残り少ないんだ。ユーノ君から、ルシル君も無限書庫の司書に誘われてるって話を聞いた。だけど迷ってるみたいで、返事はまだしてないって聞いてる。それだけじゃなくて、シャルちゃんを管理局に入れたくないって言ってたみたい。そうなったらシャルちゃんやルシル君とはもう会えなくなっちゃう。一生の別れにはならないと思うけど、それでも逢える機会が少なくなるのは確かだ。

「でも寂しくなっちゃうね。シャルちゃんが居るとすごく楽しいのに」

「ありがとう、すずか。でも実はそれに関してある考えがあるんだ」

「「「「考え?」」」」

私たちが同時に聞き返す。それに関して、ということは、このまま海鳴市に残れるのかな・・・。

「まぁルシルが許してくれないかもしれないから確定ってわけじゃないけど。そこのところは何とかするしかないかな、というか何とかする」

「はぁ? 何でルシルの許可が必要なわけ? どう見ても、あんたの方がルシルより立場が上じゃない」

「う〜ん、まぁ人間時(いま)はそうなんだけどね。語るに語れないわけがあると言いますか」

そう言ってはぐらかすシャルちゃん。やっぱり2人の間には、私たちの知らない何かがあるのかもしれない。私やフェイトちゃんが出会う前からの知り合いだってことだし。

「でもそれが本当に出来たら、シャルもルシルもずっとこの街にいられるんだよね? だったら管理局にも一緒に入れるようになるのかな・・・?」

「私は海鳴市(ここ)に残れるかもだけど、ルシルはどうだろう? 家族のいないノルウェーに帰って独り寂しく生きてくかもね」

「「え?」」

アリサちゃんとすずかちゃんが固まった。あ、そういえばルシル君には家族がいないって教えてなかったけ?

「アリサちゃん、すずかちゃん。ルシル君の家族の人たちはもういないんだ。私たちと会う前から一人暮らしだったんだって」

「そう・・・なんだ」

「だから家事が上手なわけね」

そう、ルシル君の異常な家事能力の高さはそこから来ているみたいなんだ。どれだ
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