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IS<インフィニット・ストラトス> ―偽りの空―
Introduction
第二話 ルームメイト
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人と模擬戦を行えるのは魅力的な提案である。目立つことは避けられないが、どうせ目立つならこの際気にしても仕方ないのかもしれない。

「学園としては問題ない。西園寺、サファイア、お前たちはどうだ?」
「……はい、問題ありません」
「あ〜、いいッスよ。正直クラス代表なんてガラじゃないッスけど模擬戦やるなら話は別ッス」
「よし、なら試合は一週間後とする。アリーナの手配はこちらでする。全員専用機なら訓練機は必要ないな。よし、ではこれでSHRは終了だ」

 試合は一週間後。正直、楯無さんはともかくとしてサファイアさんにも今の僕では勝てるかわからない。一週間でどこまで調整できるかにかかってるなぁ、今の僕のISには重大な欠陥がある……、いやISというより原因は僕にあるんだろうけど。ま、やるだけのことはやってみよう。



 突然決まった代表決定戦に沸き立つクラス。
 僕たちを囲んだクラスメートとの会話もそこそこに、教室を出ることにした。
 いろいろあって疲れたのもあるが、これからのことについて考えなければいけない。まずは、屋上に移動して人気が無いことを確認して束さんと連絡を取ることにする。 

『もすもすひねもす〜、待ってたよし〜ちゃん! もう束さん暇で暇で死にそうだったよ〜』
「それはごめんなさい、束さん。そんなことより朝話した件ですが」
『そんなことってひどい! それにそんな話し方、束さんは嫌いだな〜、どうしよっかな〜』

 ああ、そうだった。こういう人だった。

「うん、ごめん。ずっと今日はこのままだったし気が抜けなくて。それで、えっと束さんに貰ったものの説明をしてほしいんだけど」

 そう、僕はIS学園に女子として入学するにあたり束さんからいろいろと貰っていた。というより昨日、一方的に送りつけられていた。中身をみて驚愕したものの、とりあえず使い道は理解できるものはいくつか使用している。一部は説明書みたいのがあったけど、途中で面倒になったのかずいぶん投げやりだった。

『了解! えっと、まずはもう着けてると思うけどし〜ちゃん専用シリコンバストだね。本物と見分けつかないくらいの質感で、専用のリムーバーでないと剥せないから直接触ってもわからないんじゃないかな、ちなみにサイズと形は束さん好みにしたよ!』

 束さんの好みは置いておいて、これは確かに助かった。ちょっと大きすぎる気もするけど……、何かあったときの保険にはなる。悔しいことに初めて見た時、あまりにリアルでちょっとドキドキしてしまった。

『自分の胸にドキドキする変態さんに紹介する次のアイテムは、特性ISスーツ! 下半身はサポーターも兼ねていて、極力自然な形で女性に見えるようになってるよ。あとちょこっと材質とか弄ってあるから耐久力もあるし、そのままシャワー浴び
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