眠れる塔の女騎士
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の場にいる全員が驚愕していた。
「俺達が造っていたRシステムの本当の姿だゼ」
「作動してる」
「作動って!?まさか、ゼレフが復活するの!?」
ルーシィが慌てた様子で振り返る。
「解らない・・・俺達だって、作動してるのは初めて見るんだ」
が、作動している姿を見るのは初めてであり。
ルーシィの問いに、ショウはそう答えるしかないのだった。
楽園の塔、頂上。
「くあぁっ!」
ジェラールの攻撃によって、エルザは吹き飛ばされていた。
「さっきまでの威勢はどうした?斑鳩との戦いで魔力を使い果たしていたか?」
ジェラールのバカにしたような言葉に、エルザは回転して地を蹴り、別空間から見るからに重そうな剣を換装し、ジェラールに向かっていった。
「ジェラァアァアァァル!!!!」
叫びながら、剣を振るう。
しかし、ジェラールは『ジークレインとして』聖十の称号を持っていた男。
エルザの攻撃をいとも容易く避けた。
「今頃、評議院は完全に機能を停止している。ウルティアには感謝しなければな」
エルザは右手に持っているのと同じ剣を、左手にも持つ。
「アイツはよくやってくれた」
残りの魔力は多くない。
冷静に、そして力強く、エルザは剣を振るっていく。
「楽園にてすべての人々が1つになれるのなら」
その攻撃を、ジェラールは手から放つ魔力の球体を刃に当て、防いでいた。
「死をも怖れぬと・・・」
跳んだと同時に放たれるエルザの攻撃を、身を逸らして避ける。
「まったく、バカな女である事に感謝せねばな」
そう呟くジェラールの顔は、怪しげな薄い笑みが広がっていた。
「貴様が利用してきた者全てに、呪い殺されるがいい!」
そんなジェラールにエルザが怒号を上げ。
―――――突然、動きを止めた。
「な、何だこれは!?」
右腕がピクリとも動かなくなる。
見ると、エルザの右腕には赤い蛇模様が走っていて、エルザの体を拘束していた。
「拘束の蛇。さっき抱き合った時に付けておいたものだ」
ジェラールがそう言う間にも、蛇模様はエルザの腕から腹へ、背中へ、逆の腕へと走っていく。
「う、あ・・・体が、動かん!」
ガシャ、ゴトッと音を立て、両手に持っていた剣が落ちる。
「Rシステム作動の為の魔力は手に入った。あとは生け贄があればゼレフが復活する。もうお前と遊んでる場合じゃないんだよ、エルザ」
拘束され苦しむエルザを見ても、ジェラールの表情は変わらない。
「この27億イデアの魔力を蓄積した魔水晶にお前の体を融合する。そしてお前の体は分解され、ゼレフの体へと再構
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