暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep16旅立ち〜Take a good journey〜
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・・フォース・・・」
両の手の平の上で輝く十字架。わたしはそっと胸に抱いた。
†††Sideはやて⇒ルシリオン†††
リインフォースを送り、みんなと別れた俺とシャルはアースラへと戻って来た。そしてトレーニングルームで向き合う俺とシャル。
「ねぇ、もうこのままでいいんじゃないの? 毎回毎回、状況の悪いときに
契約
(
メンタルリンク
)
なんてしてられないよ? その都度に口づけって、その、恥ずかしいし」
「イヤだ。どんな命令を下されるか判ったものじゃない。君が滅茶苦茶な命令を下す前に、なんとしても契約を・・・切る!!」
それだけは絶対に阻止。俺はフェイトから、海鳴市に引越したその日、シャルとアリサの話の内容を教えてもらっている。生まれてくる性別が間違ってるだの、女装させれば面白いだの、それは恐ろしい内容だった。
(そんなこと、絶対にさせてなるものか!!)
今更それを思い出した俺は、すぐさま契約破棄の儀式を行うことにした。だが、それをさらりと拒否したシャル。もしこのままシャルがマスターとなれば、俺の男としての尊厳が粉々に砕かれる日が来るかもしれない。いや、絶対に来る。
「チッ。そんなに私と口づけをしたいようね」
「ふざけろ馬鹿。そんなわけあるか。これから先、そのような事態に陥ることは絶対にない!」
わざとらしく恥じらいを見せるシャル。というか真っ先に舌打ちした意味が解からん。
「判った。なら戦って決めよう。私が勝ったら契約続行、ルシルが勝ったら契約破棄、これでいいよね?」
「受けて立つ!!」
こうなると薄々思っていたからこそのアースラだが。戦うとなるとやっぱり激しく面倒だ。
「トロイメライ」
≪Jawohl, Meister≫
「さてと、いくよルシル」
魔導師として俺と戦うか。なら俺もそれに付き合わないといけないだろう。
「勝敗はギブアップ、もしくは気絶させた方が勝利。戦闘中にお互いの魔力を引き出すのはアウト、もちろん俺に命令するのもアウト」
「判ってるって。そんなことしたら瞬殺になっちゃうじゃん♪」
その天使のようで、実は悪魔のごとき笑みが激しく恐ろしい。“トロイメライ”を軽く振っているシャルは余裕で満ちている。
「その余裕、粉々にしてやる!!」
「返り討ちだよルシル!!」
――
雷牙閃衝刃
(
ブリッツ・ランツェ
)
――
――
燃え焼け汝の火拳
(
コード・セラティエル
)
――
結局、このあと昼まで戦い続けたが、お互いの魔力切れということで勝敗は着かなかった。
残った結果は、もうしばらくは現状維持という、俺にとっては最悪な展開だけだった。やばい、泣きそうだ。
そんな俺を置いて、シャルは海鳴市へと戻っていった。今日、なのは
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