暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep16旅立ち〜Take a good journey〜
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†††Sideはやて†††

「ん・・・ん?・・・」

目が覚めると、そこはわたしの部屋のベッドの上。頭がボーっとして、どうして部屋で寝てるんかもも判らへん。えっと、わたし、いったい何があって・・・あっ、思い出した。みんなで“夜天の書”の防衛プログラムを倒した後、わたし倒れてしもうたんやった。気を失ってる間に送ってもらったみたいや。みんなには感謝せなアカンな。

「そういえば・・・シグナム? ヴィータ? シャマル? ザフィーラ?・・・リインフ――っ!?」

家の中のどこかに居るって思うて家族の名前を呼びながら体を起こした瞬間、胸が急に痛み出した。

「リイン・・・フォース?」

リインフォースと繋がってるからかな。今からリインフォースがやろうとしてることが頭に浮かんだ。わたしはベッドから車椅子に移って、「アカン・・・こんなの!!」部屋を飛び出す。
そのまま家の外へ出ると、薄着には辛い寒気がわたしを襲った。寒い。あまりに急いでた所為で防寒着とか忘れとった。時間もあらへんのに家の中へ引き返そうとした時・・・

「そんなカッコじゃ風邪ひくよ、はやて。・・・ルシル」

「ああ。ほら、これなら大丈夫だろ?」

まるでわたしを待ってたように家の外におったんは、シャルちゃんとルシリオン君の2人やった。ルシリオン君は自分の着てた黒いロングコートをわたしに差し出した。えっと、男の子のコートや。ちょう恥ずかしいけど、「あ、ありがとう。ルシリオン君・・・」お礼を言いつつ受け取って、コートに手を通して着た。

(なんや、ええ匂い・・・)

すごく温かくて、ほのかな香水の匂いが鼻をくすぐった。ルシリオン君が着とったコートをわたしが着たから、ルシリオン君はどうするんやろ?と思うて見てみると、ルシリオン君はバリアジャケットってゆう魔法の服に着替えとった。

「あっ、そうや! シャルちゃん! ルシリオン君! わたしをリインフォースのトコまで連れてってくれへんか!?」

それより今はリインフォースのことが心配や。わたしに黙って、勝手にあんなことをしようとしてる新しい家族のことが。

「うん。そのために待ってたから。ルシル、マスター命令。車椅子よろしく」

「・・・ひゃぁ!?」

いきなりシャルちゃんがわたしを横に抱えた。俗に言うお姫様抱っこってやつや。ルシリオン君は「了解。さっさと切っておけばよかったな・・・契約」って、わたしの座ってた車椅子を畳んで、軽々持ち上げて肩に担いだ。

「文句は聞かない。蒐集されていたことを黙っていた罰、1発殴るの代わり。しばらく私の命令に従え」

シャルちゃんの言葉を聞いたルシリオン君は「はい、喜んで」と泣く泣く言う。

「それじゃ飛ばすからしっかり掴まっててよ、はやて」

「あ
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