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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep14聖夜に降り立つ夜天の王〜Hayate〜
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か?」
「へ? メンタルリンク?・・・あぁ、なるほど。確かにそれなら・・・」
ルシルのちょっと遠慮がちな提案は、魔術師同士で行われる“メンタルリンク”をする、というものだった。確かにそれを行えば、魔力を確保することくらい解決できるかもしれな。“メンタルリンク”を交わすと、契約者同士の“
魔力炉
(
システム
)
”をリンクさせて、お互いの保有する魔力を扱うことが可能になる。
(それに
魔力炉破綻
(
バースト
)
のような
魔力炉
(
システム
)
に対するダメージも分担できるから、結構無茶も出来る)
生前参加していた大戦の時も、この“メンタルリンク”をしている魔術師が多かったし、そう言う私も、ヴィーグリーズ決戦の時に同僚の第七騎士・“紙徒ミストラル”と、第九騎士・“花の姫君チェルシー”とやっちゃった。結局ルシルと、彼の恋人シェフィリスの前に負けたけどね。いやぁ、強かったねぇシェフィリス。
「一応、マスター権限は君持ちということになるな。もちろんこの決戦時のみの契約となる」
「んんー、うん、判った。それと別にこれからもずっとマスターでいいけど?」
「すまん断る」
「即答かよ」
私の冗談半分の申し出にノータイムで答えたルシル。ま、これで“キルシュブリューテ”も扱えると思う。んじゃ、ほんの一時だけ私がルシルの御主人様になってあげますか。みんなに少し時間をもらえるように頼んで、私とルシルは“メンタルリンク”の儀式を始める。
「「ここに今誓いを立てる」」
私とルシルは両手の親指の肉を切り、お互いの手の平を重ねるようにして傷口を合わせる。私たちの血と魔力が交じり合って1つとなる。足元に広がるのはルシルの固有魔術における魔法陣、“アースガルド魔法陣”。ほとんど展開する必要のないモノだけど、儀式関連のときは展開されてるモノだ。その光景を見ている全員が固唾を呑んでる。
「我、シャルロッテ・フライハイト」
「我、ルシリオン・セインテスト・アースガルド」
「「我ら、ここに誓いを築き、主従の理を宣言す」」
私とルシルの“
魔力炉
(
システム
)
”が徐々に繋がっていくのが判る。お互いに流れ込む魔力を制御し、最後の段階へと持っていく。
「「
契約
(
メンタルリンク
)
」」
術式名をルシルと一緒に宣告。最後に私とルシルは口づけを交わす。少し恥ずかしいけど、この儀式の時はカウントに入れないようにしているから何とか平気。でも気付く。そういえばここに居る全員の前で“契約”を交わしたんだ。一気に顔や全身が熱くなるけど、ルシルは何事もなかったかのように平然としてる。そして全員の反応は様々だった。なのはとユーノは顔を真っ赤にしてそわそわ。
「き、君たち、何もこんな人前でやることは・・・その、ないんじゃないか?」
クロ
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