暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep14聖夜に降り立つ夜天の王〜Hayate〜
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は、僕らの友達なのだから。

†††Sideクロノ⇒シャルロッテ†††

まさか、私がこの戦いの幕を下ろす役割を担うことになるなんて思いもしなかった。

「防衛プログラムのバリアは、魔力と物理の複合4層になっとる。それを破ることが、わたしらの最初の仕事や」

「うん。バリアを破壊したら、私たちは本体へ一斉に砲撃。コアを露出させる」

「そしたらシャルちゃんの魔術でコアを完全破壊」

作戦の最終確認をする私たちだけど、本当に出来るか不安が募る。まったくもう、ルシルは本当に余計なことを言ってくれたものだ。

「ルシル、あなたの真技は無理だとしても、ほら、あなたの最強の氷雪系魔術(コード・ヘル)は・・・無理か。複製武装や術式じゃ何とかならないの?」

あんなデタラメな防衛プログラムを完全に停止させるだけの固有術式は使えないだろうけど、制限の緩い複製関連ならどうにか出来るんじゃないかって思って聞いてみる。でもルシルは深い溜息を吐きながら首を横に振った。あぁダメなんだね・・・。

「アレを消すほどのランクの高いものは今も使えない。なら君の真技と神器に頼るしかないだろう? あの魔力の塊とも言える防衛プログラム。キルシュブリューテの有する能力には持ってこいの相手じゃないか。だからそう嫌がらずに、みんなに君の雄姿を見せてやってくれ」

ルシルってこの世界にどれだけ嫌われてるわけ? 私以上の制限をこれでもかってくらいに掛けられてるじゃない。

「はぁ、もう判った。それに嫌なわけじゃないもん。ただ・・・『本当はこの世界や時代に居ないはずの私が、そんな大役をしていいのかな?って』」

『・・・そうか』

私とルシルはこの世界と関わりの無い存在だから、本来この事件に関わっていないはず。だから私がやらなくても別の方法があったはずなんだ。それを邪魔したことで、後々の未来に何かしらの問題が起きるかもしれない。
ああ、そうか。だからルシルは、なのは達から距離を取ろうとしたのかも。出来るだけ本来の歴史を狂わせないように。そしてなのは達の成長を妨害しないことも含めて。でも、それでも・・・私がこのままみんなと一緒に過ごしていきたい。

「(ううん、今はとにかく目の前の事態をどうにかしないと)それで、足りない魔力はどうするの? ルシル」

いろいろ悩むのを後回しにして、ルシルに足りない魔力を確保する術を聞く。神器・“断刀キルシュブリューテ”の数秒間の解放には、おそらくSSSランクは要る。私が現状使える魔力は最大Sランク。まぁ“魔力炉破綻(バースト)”させればSSSくらいは捻り出せる。だけど今の状況じゃさすがにリスクが高すぎる。それはルシルも解かっているはずだけど。

「・・・ん? ああ、契約(メンタルリンク)・・・は駄目だろう
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