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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep14聖夜に降り立つ夜天の王〜Hayate〜
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う〜ん・・・あ、ルシルの真技なら1発で終わるんじゃない?」
必死に考えを巡らせた上で、シャルがとんでもない案を出した。みんなに期待を持たせるわけにはいかないから「ダメだ。というか俺を殺す気か」と一言。ただでさえ上級術式を制限されているんだ。そんな中で秘奥たる真技なんぞ使ったら、ペナルティで絶対死ぬ。ほら、見ろ。みんなの残念そうな顔を。とりあえずシャルの頭を叩いて、万が一に備えて考えていた、ある解決方法を提案してみよう。
†††Sideルシリオン⇒クロノ†††
「俺の真技はダメだが。シャル、君のキルシュブリューテと真技を使えば何とかなるんじゃないか?」
ルシルのその一言を聞いたとき、足に力が入らなくなって座り込みそうになった。
「痛い〜・・・って、え? 私の真技って・・・あっ、飛刃?」
「馬鹿を言え。結界内とはいえ地形が変わって大事になる。違う、牢刃の方だ」
「あるのか!? 方法が!」
ここまで期待させるような発言をしたんだ。今はその手段に縋りたい。
「でもちょっと待って! 確かに当てられたら何とか出来るかもしれないけど! あれは近接対人真技なんだよ!?」
「ちょっと待ってくれシャル! 一応詳しい話を聞かせてくれ!」
シャルの、当たれば何とか出来るかも、というその言葉が僕の期待をさらに膨らませた。だからこそ詳しい話を聞いておきたい。ルシルのその提案と、シャルのロウジンという真技に縋ってみたい。
「えっと、あの防衛プログラムの本体、コアっていうのがあるんだよね? それに直接当てられればなんとか。でもそれにはキルシュブリューテの能力開放、しかも瞬間解放じゃなくて数秒間の限定解放が必要になってくる。私にはそんな魔力は残っていないし、そもそも初めから足りていない」
「魔力が足りない、のか・・・。どうしても出来ないのか? シャル」
僕はシャルに問う。シャルが黙って頷こうとしたとき、ルシルが静かに告げた。
「待ってくれ。コアが露出してくれれば、あとは俺とシャルが何とかする。コアさえ外に出ていれば、おそらく問題はないはずだ」
「っ! 本当なんだな、ルシル!」
「ああ。任せてくれ、クロノ。必ず成功させてみせる」
ルシルは少し間を置いた後に、確かにしっかりと頷いた。これで決まりだ。どういう方法なのかは判らないが、“アルカンシェル”を撃たなくていいというだけで助かる。
そして詳細な作戦を練る。練りはしたが、実に個人の能力頼りでギャンブル性の高いプランだった。だが、それを成功させればシャル、そしてサポートするルシルが何とかしてくれる。
それにしても。シャルとルシルの話が本当なら、シャルは正しく最強の存在となる。軽い戦慄。だけど、恐れるようなことじゃない。何せシャルとルシル
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