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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep14聖夜に降り立つ夜天の王〜Hayate〜
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「はじめましてやね、ルシリオン君。ルシリオン君にも謝っておかなアカンと思ってたんや。ごめんな」
初対面である俺に、はやてが何に対して謝っているのかはすぐに解かった。俺も“夜天の書”に蒐集された1人だ。それに対する謝罪がさっきの言葉なのだろう。
「シャル達も言ったとおり、もう気にしていない。少し苦労はしたが、それも君が帰ってくるのに必要なものだと思えば何でもない」
さっきまでの苦労も、はやてと守護騎士たちのことを思えばどうってことはない。それだけの価値がある。はやてと騎士たちの笑顔には。
「ありがとうな、ルシリオン君」
「感動の再会を邪魔をしたくはないんだが、事態は急を要する。僕はクロノ・ハラオウン、時空管理局執務官だ」
そう言って降下してきたクロノが俺たちの前に姿を現し、クロノのことを知らないはやて達に自己紹介。そしてクロノから告げられる。今もなお俺たちにその存在を誇示している黒い澱み――”夜天の書”の防衛プログラムの暴走まで時間がない、と。
次元干渉レベルの暴走だと聞いているが“界律”から何も指示がないということは、“界律の守護神テスタメント”の干渉能力がなくとも、このメンバーだけで解決できると判断されているんだろう。
「解決方法は2つ。1つは、極めて強力な氷結魔法で完全凍結させ停止させるというもの。もう1つは、この世界の軌道上に待機している、艦船アースラに搭載した魔導砲アルカンシェルによる蒸発」
クロノはその暴走を停止させる案を2つ提示。完全凍結による封印。俺とクロノとユーノがいくつか仮定した方法だ。そして魔導砲“アルカンシェル”による蒸発。これはこれまでの“闇の書”事件で行われてきた解決――いや、先延ばしの時間稼ぎだ。
その2つだけということは、グレアム提督たちが考えていた解決法は、俺たちの没案と一緒だったわけだ。詰まる所クロノの手にしているカードも、提督たちが用意した物なのだろう。さっきのクロノの言葉から、それが強力な氷結魔法のためのデバイスらしいことは判る。
「いま提示できる解決法はこの2つ。しかし両方ともある問題を抱えている。だから極力これ以外の方法を取りたいのが僕や上司の思いだ。だから聞きたい。闇の、いや夜天の書の主・八神はやて、そしてその守護騎士に。これ以上の良い手は無いか?」
「え〜と、たぶん最初の凍結封印は難しいと思います。主を失った防衛プログラムは魔力の塊みたいなものですから、どんなに強力な氷結でも完全に凍結するのは不可能かと・・・」
「それに凍結させても、コアが無事である続ける以上は再生機能は止まらん」
「アルカンシェルも絶対ダメ! こんなところであんなん使ったら、はやての家まで一緒にぶっ飛んじゃうじゃんか!」
クロノの問いに答えた守護騎士たち
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