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魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep14聖夜に降り立つ夜天の王〜Hayate〜
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は、“時の庭園”の塔内にある玉座の間まで来た。そこにはルシルが1人、私を待っていたかのように玉座の間の中央で佇んでた。
「・・・ルシル、私は――」
「帰るのだろう?」
「・・・うん」
私はゆっくりとルシルの元へと歩きだす。ルシル以外はもう誰も居ないみたいだ。母さんも、リニスも、アルフも、もうどこにも居ない。ルシルが「今の心境はどうだ?」って聞いてきた。なんだろ。夢の中なのに、まるで現実のルシルみたいな感じだ。深く考えててもしょうがないから、思ったことをそのまま答えてみる。
「悪くない、かな。夢だけど、確かにアリシアに逢えて話をすることが出来た。それとえっとね、ルシルとも家族になれたから」
言ってて恥ずかしくなって顔が熱くなる。さっきまでアリシアとの別れで泣いていたというのに。
「だから現実でも、ルシルと家族になりたいな、って思ってたり」
「まぁそれは現実の俺に言ってくれ。ここで俺に告白しても意味はないからな」
それはそうなんだけど・・・って、ルシルはやっぱり夢の、都合のいい人格じゃない。あ、でもアリシアもそうだったし、おかしなことじゃないのかな・・・。疑問に思いつつ、「うん、そうする」って頷き返す。
「さぁ目覚めのときだ。この捕獲空間を破壊することくらい、君なら簡単だろう」
ルシルが壁際の方へ移動。私はそんなルシルを「もちろん!」見送ったあと、“バルディッシュ”を起動させる。
「さぁ帰ろう、バルディッシュ、みんなのところに。ザンバーフォーム、いける?」
≪Yes, Sir≫
バリアジャケットに変身して、この捕獲空間を破壊するため一撃を放つ準備を始める。
≪Zamber form≫
“バルディッシュ”が、性能の大半を攻撃に特化されたフルドライブモード、大剣型の“ザンバーフォーム”に変形する。エイミィの説明によれば、無詠唱の結界魔法破壊、高威力の斬撃・砲撃が出来るようになっていて、魔力刃の長さも伸縮自在だから広範囲直接斬撃も出来る、応用性の高いモードだって。このザンバーフォームに出来ることになって、いくつか新しい魔法が組めた。今から使うのも、そのひとつだ。
「疾風迅雷!」
“バルディッシュ”の魔力刃を床に沿うように払うと、電気エネルギーが床に帯電した。直後、玉座の間には強大な電撃が満ちた。準備完了。というところで、「現実で待っているぞ」ってルシルがそう一言呟いて消え始めた。
私はそれに頷いて応える。ルシルは、私の頷きを見て微笑みながら消えていった。うん、待ってて、ルシル。すぐに帰るから。ルシルの元へ、アルフ、なのはとシャルとユーノ、みんなの元に、ちゃんと帰るから。
「スプライト・・・・ザンバァァァーーーーッ!」
構えていた“バルディッシュ”を
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