暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep14聖夜に降り立つ夜天の王〜Hayate〜
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ノが赤い顔を背けながらそう言った。だからそんなやらしいものじゃないから。

「時と場所を考えてほしいものだな。フライハイト、セインテスト」

そんな真剣な顔でシグナムが言った。だから“契約”って口にしてたよね私たち。

「はやてちゃん、見ちゃダメです」

「シャマル、さっきからわたしの目を隠してるから見えんかったって」

シャマルははやての両目を自分の両手で覆い隠していた。判ってて言っているな騎士連中は。

「あぅあぅ」

私とルシルの口づけを見たフェイトが困惑している。そういえばフェイトってルシルに特別な感情を抱いているんだった。“契約”に必要だったとはいえ可哀想なことをしたかもしれない。

「大丈夫。私とルシルはそんなんじゃないから」

フェイトだけに聞こえるようにして呟き、そっとフェイトの頭を撫でた。

†††Sideシャルロッテ⇒はやて†††

シャルちゃんとルシリオン君の突然の行動から立ち直ったわたし達。防衛プログラムの暴走までの時間が迫る中・・・

「なのはちゃん達、怪我が結構ひどい。そのままやと辛いかもしれへんなぁ」

結構ボロボロななのはちゃん達を治さなアカンよな。わたしはシャマルに振り向いて、「お願い出来るか? シャマル」って、傷ついてるなのはちゃん、フェイトちゃん、シャルちゃん、ルシリオン君に治癒魔法を掛けてもらうようにお願いする。

「みなさんの治療ですね。任せください、はやてちゃん。クラールヴィント、私とあなたの力の見せ所よ♪」

≪Ja≫

「静かなる風よ、癒しの恵みを運んで」

シャマルの魔法・“静かなる癒し”。それは怪我の治療から体力と魔力の回復、バリアジャケットや騎士甲冑の修復までこなすものや。それの恩恵を受けたなのはちゃん達は、みんなして驚いとる。

(どうや? 守護騎士ヴォルケンリッターの参謀、湖の騎士シャマルと風のリング・クラールヴィントの力は?)

まるで自分のことのように自慢できる。それが家族や。なのはちゃん達からお礼を言われたシャマルは照れくさそうに微笑んだ。わたしも釣られて笑顔を作ってまう。最後にわたしもシャマルに「ありがとうな、さすがシャマル。自慢の家族や♪」ってお礼。

「ユーノ、悪いんだけど、私とルシルに足場を作ってくれる? 飛翔術式に回している魔力も攻撃に使うから」

「え? あ、うん、その辺りでいい?」

「うん、大丈夫。ありがとう」

シャルちゃんとルシリオン君が、ユーノ君に作ってもらった魔法陣の上に立つ。ルシリオン君の背中には、4枚の蒼い剣の翼だけが残った。

「来るぞ・・・!」

澱みを囲むように、黒い柱が海面から突き出してきた。暴走が始まる合図や。澱みから現れたんは形容し難い異形の存在。アレが、“
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