暁 〜小説投稿サイト〜
聖戦のデルタ
『第五次世界大戦』の部
レクエムの章
第六話『外付け能力と強制覚醒装置』
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(やべぇ!!効いてねぇ!!)
と思い、咄嗟に後ろに飛び退く!
だが後ろに飛び退くのと前に出るのでは、その差は歴然。当然、前に出る方が”強い”。
「終わりですよ」
短い一言と共にC−110が右手を突き出す!

泰河の身体に触れる直前、小鳥遊が横からドロップキックを放った!
小鳥遊の両足がC−110の横っ腹に食い込み、C−110が吹っ飛ぶ!
C−110が4、5m地面を転がる。
「ナイス!翔馬!」
と泰河が言った。

だが……翔馬はいなかった。

「あり……?おーい、翔馬!どこだ!!」
泰河は辺りを見回しながら声を張り上げ翔馬の名を呼ぶが、返事はない。

「無駄ですよ。君のお友達 翔馬くんですか?はもういません」
C−110が立ち上がりながら言った。
「んだと!!翔馬に何をした!!」
C−110は、少し困った顔で
「ん〜ん、翔馬くんを”飛ばした”んですよ。私の能力で」
「能力?」
(能力?聞いたことはあるぜ。レクエムには約200万人の能力者がいるってな。いや待て、こいつはディヌアのクローン人間・機械じゃねぇのか?)
「おい、てめぇ。2つ質問がある」
「なんでしょう?全てお答えしますよ」
「じゃ1つ目。翔馬はどこだ?」
「へえ。翔馬くんはここから半径10キロ内の範囲にいます。はい」
「そうか。じゃ2つ目。お前は人じゃねぇのに何で能力が使えんだ?」
「はいはい。私はですね、”能力を付けられている”んですね。ディヌアの上層部の命令で。」
「能力付けられている、だと?」
「はい。私共はそれを”外付け能力”と読んでいます。正確には、」
と、C−110が一旦区切り、首元に手をやった。
C−110の首元からブチッ!と何かが千切れる音がした。
C−110が泰河に歩み寄り、首元にあった手を泰河に見せた。
その手のひらには、5平方cm程の、薄く四角い機械が乗っている。
「このアウトサイド・アタッチメントと呼ばれる強制覚醒装置を付けています。これをつけることにより、何らかの能力が使用できるようになります」
「ほーお」
と納得げに頷いた泰河が、「貸して見せて触らせて」と言いながら、強制覚醒装置(アウトサイドアタッチメント)を手に取る。
「これが”アウトセーフよよいのよい”か……」
泰河が訝しげに見つめた。
「違います……」
泰河が「ふーん」と適当に返事をすると、
「あ!ゴメンン!手と足が順序良く滑ったァァァァァ!!」
と叫びながら強制覚醒装置(アウトサイドアタッチメント)を地面に投げつけ、足で何度も踏みつけた。
10回程踏みつけた所で、ふー、と額の汗を拭う。
C−110は、色々なショックで思考停止&機能が停止し、石像のように固まっていた。
泰河はペコリと頭を下げ、
「いや、本当すま
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