暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep13進むか立ち止まるか〜Decide according to your heart〜
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「我が手に携えしは確かなる幻想」

“夜天の書”さんがハッキリと言った。ルシル君の、あの呪文を。“夜天の書”さんが両腕を頭上に掲げて、まるで集束砲のようなエネルギーを生み出し始めた。

「全てを浄化しよう。・・・神技・・・」

「この技、まさか! なのはっ、掴まって!」

≪Geschwindigkeit Aufstieg≫

「全速離脱!」

シャルちゃんのこの焦り方。さっき“夜天の書”さんが使ったルシル君の魔術(えっと、コード・バルドル、だったっけ?)と同じくらいに凄い魔術なのかもしれない。私は伸ばされたシャルちゃんの手を取って、一気にこの場から離れるために空を翔ける。

「エーテルストライク・・・!」

≪Ether Strike≫

虹色に輝く大きな光の塊が私たちの居たところに放たれた。シャルちゃんが「やばいやばいやばいやばい」って繰り返して呟いてる。

(ええっ。そこまでシャルちゃんが焦るなんて。どれだけ危険な魔術なのっ?)

その答えはすぐに出た。“夜天の書”さんが放った攻撃が、さっきまで私たちの居たところに着弾すると、目を開けていられないほどの閃光が生まれた。続けて襲い掛かってきた衝撃波。シャルちゃんにギュッと抱きしめられて、なんとか吹き飛ばされるのを耐えることが出来た。光が収まるのが判って目を開けてみると、海に大きなクレーターが出来ていた。もし直撃を受けていたらと思うと背筋が凍る。

「危なかった。ルシルの馬鹿、あんなものまで複製されていたなんて」

「やっぱりあれも、ルシル君の魔術なんだ」

反則なのは“夜天の書”さんだけじゃなくてルシル君もだよ。本当に今さらだけど。

「それにしても一筋縄でいかないと思っていたけど」

「うん。でも話は通じていそうだよ。だからシャルちゃん。もう少し頑張ろう」

「なのは・・・。よしっ。ぶっ倒れるまでとことんやってやろうじゃない」

私は“レイジングハート”に新しいマガジンを装填。シャルちゃんも“トロイメライ”へとカートリッジを装填している。私も残りのカートリッジの確認をしとかなきゃ。マガジンがあと3本で、カートリッジがあと18発。スターライトブレイカー。最高の威力を持つ集束砲撃。予感だけど、きっと必要になる。だからそれまでにカートリッジを全弾消費するわけにはいかない。

「スターライトブレイカーが撃てるだけのカートリッジが残ってくれるといいんだけど・・・」

≪手段はまだあります。エクセリオンモードを起動してください≫

“レイジングハート”の提案に私は「ダメだよっ!」反対する。“レイジングハート”のフルドライブ・エクセリオンモード。あれはまだ使っちゃいけないって、強く言われているんだから。
本体を補強しないままエ
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