暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep13進むか立ち止まるか〜Decide according to your heart〜
[7/13]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
思議そうな顔をして私を見てきた。アルフもアリシアみたいに「どうしたのぉフェイト〜?」って首を傾げている。
「なんだ? 今朝はフェイトまで寝呆けているのか・・・?」
「あらら。前言撤回ですね。フェイトも寝ぼすけさんの様ですよ、ルシル」
「みたいだな。しょうがないな〜」
私以外のみんなが面白そうに笑っている。感情が、思考がなかなか追いついてこない。
「さ、フェイト、アリシア、着替えてくださいね。もう朝ご飯が出来てますよ。っとその前に、ルシルは退室です」
「了解♪っと、そうだ。みんな急げよ。プレシア母さんがもう食堂で待っているからな」
ルシルが寝室から出ようと歩き出した後、思い出したかのように私たちに振り返って、そんな信じられない言葉を口にしてからゆっくりと部屋を出た。
「「は〜い!」」
私たちはそのあと着替えて、母さんが居るっていう食堂へと赴いた。そこには記憶の中での優しい表情を浮かべる母さんが居た。
「おはよーママ!」
「おはよープレシア〜!」
アリシアとアルフが母さんと挨拶を交わして、リニスとルシルは母さんに「明日は嵐か雪になる」なんて言っている。私が寝ぼけているからって。違う、そうじゃない。だって、あり得ないよ、こんなの。
「ほらフェイト。そんなところに居ないで、こちらに来ればどうです?」
リニスに呼ばれた私は、戸惑いながらもゆっくりと柱の陰から出た。すると母さんが今までに聴いたこともない優しい声で、「どうかしたの? フェイト」って私の名前を呼んだ。体が竦んでしまった。母さんから優しい声で名前で呼ばれることがなかったから。母さんが私の様子に首を傾げてる。
「プレシア母さん。フェイトは怖い夢を見たようなんだ。おかしなことに、今が夢か幻だって思っているみたいなんだよ」
ルシルがそう言って、私の頭を優しく撫でてくれた。安心できるけど、これは本当の温かさじゃない。だから心の底から喜べない。いま私の隣に居てくれるルシルに、私は心を預けられない。
「フェイト、勉強のし過ぎだよきっと。やっぱり何事もやり過ぎはダメなんだよ」
「アリシアとアルフは勉強のしなさ過ぎだけどな」
「そんなことないも〜んだ」
「そうだそうだ〜♪」
ルシルがそう返した所為で、アリシアとアルフが反論。何かすごく騒いでいる。それをリニスが止めに入っているとき、母さんがもう1度「フェイト」私を呼んだ。私は戸惑いながら、わずかに怯えながらも母さんへと近付いていく。
すぐ側まで来たけど、私は母さんの顔を真っ直ぐ見ることが出来ずに俯いたままだった。母さんはそんな私の頬を両手でそっと優しく触れてきた。でも私はそれにさらに怯えてしまう。
「フェイト。もう怖がらなくても大丈夫よ。母さん
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ