暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep13進むか立ち止まるか〜Decide according to your heart〜
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声が聞こえてきた。煙が晴れたとほとんど同時に、“夜天の書”さんの周囲に展開された氷の槍。

≪Code Shalgiel≫

氷で出来た槍が放たれた。

炎牙崩爆刃(フェアブレンネン)ッ!」

シャルちゃんが炎の斬撃を放って、それを全部焼き払う。それと同時にフェイトちゃんはマント消して、攻撃態勢に入った。

――ソニックセイル――

「この駄々っ子!」

≪Sonic Drive≫

「言うことを・・・!」

≪Ignition≫

「聞けぇぇぇーーーーッ!」

“夜天の書”さんが魔導書の方をフェイトちゃんへ向けて、シールドを展開。そしてフェイトちゃんの一撃をシールドで防いだんだけど・・・。次に起こったのは信じられない事態。フェイトちゃんが光となって薄れていった。

「フェイトちゃん!?」

「まさか、人ごと取り込めるというの!?」

そしてフェイトちゃんは完全にその姿を消されてしまった。

≪Absorption≫

魔導書が一言そう発して、そのページを閉じた。

「エイミィさん! フェイトちゃんは・・・!?」

目の前で消えたフェイトちゃんがどうなったのか、今の状況を見てるエイミィさんに尋ねる。

『待って!・・・・大丈夫! 安心して、なのはちゃん。フェイトちゃんのバイタルは正常だから! 闇の書の内部空間に閉じ込められただけ! フェイトちゃんを助ける方法は、えっと・・・すぐ見つけるから待ってて!』

「フェイトちゃんは無事なんですね!? よかった・・・」

「そっか。んじゃ取り戻してやる」

フェイトちゃんが無事だって判って、私とシャルちゃんはは安堵の息を吐いた。

「我が主はやてもあの子も、決して終わることのない幸福に満ちた夢を見る。ゆえに醒めることもなく。辛い現実に生きることもなく、全てを失う死を迎えるでもなく。その終の狭間で眠り続け、見続ける夢・・・それすなわち、永遠だ」

私たちの言葉で取り乱していた“夜天の書”さんから迷いの表情がなくなってた。

「永遠なんて無いよ。変わらないことなんて無いんだよ、夜天の書さん。みんな変わっていくんだ。変わっていかないと、ダメなんだ。私たちも変わっていく・・・だから、あなたももう変わらないとダメなんだ!」

「そうね。なのはの言うとおり。私たちが、あなたの言うその永遠をぶっ壊す!」

私は“レイジングハート”を、シャルちゃんが“トロイメライ”を構え直した。

†††Sideシャルロッテ⇒フェイト†††

「ん・・・? あれ・・・?」

鳥のさえずりで目を覚ます。私はベッドに横になっていた体を起こした。柔らかなベッド。カーテンの隙間から差し込んで来る朝日が、私の意識を呼び起こしていく。


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