暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep13進むか立ち止まるか〜Decide according to your heart〜
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フォルムの“トロイメライ”。私はそれを上段に構えて一気に振り下ろす。
≪Hartriegel Schild≫
“夜天の書”は回避じゃなくて障壁を展開させて防御を取った。それは私の持つ障壁の1つで、対物に優れている盾ハルトリーゲル・シルト。私と“夜天の書”を覆うほどの火花が散っていく。だけど、こうなってしまえば“夜天の書”は身動きが取れないはず。もし少しでも手を抜けば“トロイメライ”の一撃を受けることになるからだ。
「今!」
――エクセリオンバスターA.C.S――
なのはへと今がチャンスだと叫ぶ。すると後方からなのはが突撃してきた。今の“レイジングハート”は杖じゃなくて、もう槍と言えるような形状になっている。6枚の桜色の光翼を展開し、“レイジングハート”の先端からも魔力刃――ストライクフレームが形成されている。
「どれだけ私に攻撃を加えようと無意味だと知れ」
“夜天の書”は別の障壁を展開することなく、私に向かって展開している対物障壁のままでなのはの一撃に備えた。遅れて魔力刃が障壁に衝突。魔力の塊である魔力刃が、少しずつ“夜天の書”の障壁を貫いて行く。
「っ、なに・・・!?」
それがこの拮抗を崩す切っ掛けになった。私の物理的攻撃となのはの魔力攻撃によって、次第に“夜天の書”の障壁が弱まっていく。そして“レイジングハート”がついに障壁を貫いた。“夜天の書”の目が驚きに見開かれた。
「いっけぇぇぇーーーーッ!」
「ブレイク・・・シューーーーット!」
なのはが放った零距離のエクセリオンバスターは見事に直撃。炸裂する魔力からなのはを守るために片翼で包み込む。そのおかげで私となのはは傷ひとつ付かなかった。だけど、それは“夜天の書”も同じだった。煙が晴れたそこには、先ほどとなんら変わらない綺麗な姿のままの“夜天の書”が居た。
「うそ〜ん・・・どれだけ硬いわけ〜?」
「にゃはは、でもまだまだ・・・頑張らないと、だよね」
「もちろん!」
どれだけ耐えられようが、大人しくなるまで戦ってやる。諦めの悪さじゃ、私となのははゴールドメダルだよ、“夜天の書”。
†††Sideシャルロッテ⇒フェイト†††
庭園の木陰で私は今の状況について考えていた。すぐ近くにはアリシアが横になりながら本を読んでいる。いろいろ考え過ぎて「もうっ、フェイトってば! なんで返事してくれないの!?」アリシアが私を呼んでいることに気付くのが遅れた。
「え・・・あ、ごめん・・・どうしたの? アリシア・・・」
「・・・もぉ。雨になりそうだねって。ほら、曇ってきてる・・・あ、ほら降ってきたよ、フェイト」
さっきまで晴れていたけど、今すぐにでも雨が降りそうなほど雲が広がってた。でも気付いたときには遅
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