貴方はそこにいるんですか?
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ています。お花とかは月1,2で変えてますけど、基本週3でここへ。それをもう恭介君が死んでから6年も続けてます」
「6…年…」
キョウスケは自分が押しつぶされそうな感覚に襲われてきた。自分が何も考えず舞い上がって転生してる時に、千夏は自分の死に悲しんで、6年も此処に通い続けている。自分が、彼女の人生を狂わせてしまった。転生と聞き、他の世界にいけると聞いて、大切な人を捨ててしまった。
「神様って…居ると思います……?」
千夏からの質問、正直返答に困る質問だ。正直に言えば神は居る、世界は神が管理している。だが彼女の愛しい人を殺したのはその神、そして自分もその神となっている。どう答えたら良いのか。
「………さぁ、人によるのではないか。神がいると信じる人がいる。居ないと信じる者がいる。都合の良い時だけ神を信じる奴が居る。人それぞれだから一概に居るとは言えないな」
「…私は居ないと思います」
「っ!?」
キョウスケは神力を何時でも発動出来るようにする、神はいないという言葉、その言葉に神殺しの力を異様なほど感じたからだ。
「私の家は神に仕える家系、私も神様を信じていた。神を信じていたらそれだけ報われる、そう両親に言われたから、神は私たちを助けてくれると。そのためには、私たちが心から神を信じなければならないと。ですが」
女は神を恨んだ、女の家は神に仕える家系だった。
「神よ、何故あの人の命を奪ったのですか!?あの人が何をしたって言うんですか!?」
運が無かった、仕方が無い、事故だった、と余人は語る。
「運が無かったって何?事故って何?仕方が無いって何!?神に仕えない人間は用が無いって言うの!?存在価値さえ無いって言うの!?」
千夏は声を上げて叫んだ、恋人のいきなり過ぎる死。それが引き金だった、神は自分に仕えない人間には興味がないという思いを抱かせてしまった瞬間だった。キョウスケは迷った、神殺しを持ってしまった彼女は神に狙われる身、そして自分はその力を回収する為に来た者。だが彼女にそんな力を持たせてしまったのは自分。
「嫌、私は嫌だ、そんな神がいるなんて耐えなれない!だから私は神をその座から引き摺り落としてやる!」
「…」
だが、彼女をどうするというのだ?このまま放っておくとでも言うのか?そんな事は許されない。これは最高神からの厳命、それを破る等神である自分は出来ない。ならば従うしかない…。自分が愛した人と、戦うしかない…。
「(俺は…俺は…どうしたらいいんだ…)」
キョウスケはまだ彼女を愛している、だが最高神たるエクナ、愛する妻の事を裏切るなど自分にはとても出来ない。キョウスケは揺れる、愛する二人の女の間で。
一人は、人間、どこにでもいる人間ではあるが自分が心から愛し、将
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