暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0475話
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sの世界へと送り出す。それを見届けた俺は、エアカーへと乗り込もうとして……

「アクセルさん!? 何時戻って来たんですか!?」

 唐突に聞こえてきたその声に動きを止める。
 そこにいたのは、三つ編みの髪と眼鏡に白衣。既に言うまでも無く、殆ど毎日のようにホワイトスターへと通ってきている葉加瀬聡美の姿だった。

「ちょっと前にな。向こうの世界の病人をホワイトスターで治療する事になりそうだから、その病人の妹に本当に治療可能かどうか見てみたいと言われて連れてきた」
「……いいんですか? その、そんな簡単にホワイトスターの情報を開示して」
「問題無いさ。何しろその妹は極度のブラコンだからな。……そうだな、葉加瀬に分かりやすく言うのなら、桜咲が近衛に向けている好意みたいな感じだ」

 その言葉に葉加瀬は殆ど反射的に吹き出す。

「そ、それって兄妹って言わないんじゃ……」
「さて、どうだろうな。本人としては立派な兄妹のつもりのようだが」

 そう言い、ふと気が付く。脳裏に空間倉庫のリストを展開し、そこから鵬法璽を取り出して葉加瀬へと放り投げる。

「キャッ! ちょ、アクセルさん!?」
「悪いが、それをネギに返しておいてくれ」

 本来であれば俺が持っておきたいアイテムではある。だがその呪い級の威力を知ってしまった今、このまま所持していた場合は何かあったらこれを使えばいいと安易に使ってしまいそうな気がする。鵬法璽を多用すると言う事は、即ち俺が他人を信じられなくなると言う事だ。今回、ミツコに対しては腹芸でどうしようもないから使ったが、これ以降俺が持っていると恐らく良くない事が起きるだろう。
 そう判断した俺は、ネギやエヴァという専門家に丸投げする事にしたのだった。
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