スーパーロボット大戦OG外伝
0475話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
る?」
少しでも情報を得ようと言うのだろう。周囲へと鋭く視線を送りながら尋ねてくるスレイ。
俺はその様子に、軽く肩を竦めながら説明を続ける。
「何。そう難しい話じゃない。お前も知っての通り、ヒリュウ改とハガネはアインストの巣としか言えないような空間に引きずり込まれた。それは知ってるな?」
「ああ。ミツコ・イスルギからその辺の情報は聞いている。……私も現場にいたしな」
……ん? あぁ、そう言えばそうだったか。確かシロガネを回収する目的でスレイもイスルギ重工の者達とドルムに来ていたのだったか。それでクライウルブズと鉢合わせをするというシーンがOG外伝の序盤にあった気がする。
「とにかく、その空間に引きずり込まれて無事アインストの親玉が倒されたのはいいんだが……結果的にその空間が崩壊を始めてな。ヒリュウ改やクロガネはどうやって脱出したのかは知らないが、俺達シャドウミラーは次元の狭間とも言える場所に吸い込まれてしまった訳だ。で、俺が手に入れていたホワイトスターをその次元の狭間に取り出してそこに入り込んで今に至る……と言う訳だな」
「ちょっと待て! するとここはその次元の狭間だと言うのか!?」
「そうなる。現在進行中でこのホワイトスターがあるのは次元の狭間。即ちどこでもない場所にして、あらゆる世界に繋がっている場所。そんな場所にあるホワイトスターを、連合軍が発見出来る訳ないだろう?」
「……お前の言ってる内容が事実なら、確かにそうだろうな。なるほど。あのミツコ・イスルギが世間では敗残兵としか思われていないシャドウミラーと手を組むというのはおかしいと思ったが、そう言う裏があった訳か」
いや、正確に言えば鵬法璽で契約の言質を取ったからなんだけどな。まぁ、この勘違いは俺達に取っては有利に働くから特に訂正するつもりもないが。
「あらあら、アクセル。今回は随分と早く帰ってきたのね」
唖然としているスレイと、それを眺めている俺。そこに近づいて来たエアカーから声を掛けて来たのは、言うまでも無くレモンだった。転移前に技術班の男に言ったように、早めに動いて魔法球に伝言を伝えたのだろう。
「レモン」
艶然とした笑みを浮かべながら抱き付いてくるレモンを抱き返す。
「あら? そっちの子は確かアースクレイドルで何度か見たわね」
極めて自然にスレイの方を見るレモン。
前もってフィリオとスレイに関しては話してあったというのに、それを感じさせない程自然に尋ねている。
「スレイ・プレスティだ。実はアクセル・アルマーから兄様が不治の病だと聞かされ、それがこのシャドウミラーの下でなら治療可能だと言われて……」
「なるほど。それが本当かどうか確かめに来たのね」
「ああ。……率直に聞く。お前は本当に兄様を治
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ