暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep12神器統べる王の世界〜Creation of the world〜
[4/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
を視線の端で捉えた。術後に生まれた隙を突いてくるようなことはなさそうだ。今ならズェピアの術後硬直を狙って倒すことが出来る。

「我が手に携えしは確かなる幻想・・・!」

取り出したるは、ズェピアと同じエルトナムの名を持つ少女、シオン・エルトナム・アトラシアの保有していた武装・バレルレプリカ。まずはズェピアの動きを完全に抑えるため、奴の背後に具現化した“第四聖典”に磔にする。

「まずはお前からだ! ガンバレル、フルオープン!」 

砲撃の衝撃によって吹き飛ばされないように、頭上と足元に展開したしたミッド魔法陣に背の剣翼を突き刺して体を固定。

――バレルレプリカ・オベリスク――

「・・・これが此度の・・・私の終演・・か」

“バレルレプリカ”より放たれた閃光に飲み込まれたズェピア。まずは1人、ズェピア・エルトナム・オベローンの始末が完了した。そして次の瞬間、俺の頑張りも空しく“夜天の書”より放たれた光神の調停(コード・バルドル)だったが・・・。

「バカなっ! 全弾下方に向けての無差別砲撃だと!?」

本来の効果とは違うことに驚愕する。これは予想外にもほどがある。全方位に放たれるからこそ、地上に向けられる砲撃くらいはシャルでも対処できると思った。だが全弾下方限定となると、シャルの防御力では全て耐え切ることは出来ない。
シャルにすら無理なら、フェイトやなのははなおさら無理だ。ユーノやアルフが居てくれればまた別の結果になっていただろう。あの3人が協力したとしても1発くらいは防げるだろうが、2発目以降は押し切られる。それだけの高濃度の魔力が、複製されたコード・バルドルに内包されているのが判る。

「(考えている暇はないな)・・・我が内より来たれ、貴き英雄よ・・・フェンリル!」

――異界英雄(エインヘリヤル)――

「隙がありすぎますよ、ルシリオン様」

――爆ぜし突風(バオファ)――

「ぁがっ・・!」

フラウロスが放った爆風の一撃をまともに受けて、瓦礫へと吹き飛ばされて叩きつけられた。フェンリルを顕現させるための工程を途中で妨害されたため、「ぅあ・・・?」不完全な形でフェンリルが現れた。
おそらくいつも以上に召喚時間が短いかもしれない。それでもバルドルが発動している間くらいは顕現できるはずだ。フェンリルが閉じていた目をゆっくりと開き、俺の姿を視認したと同時に「マスターっ!」と駆け寄ろうとしてきた。

「あっぐっ・・・、やることは・・・解かっているな」

苦しくとも声を出して制し、フェンリルを顕現した理由を守らせる。フェンリルは一瞬だけ迷った風だったがキリッと表情を固めた。

「了解しました、マスター。ご武運を」

フェンリルはシャル達を守るため、風切り音とともにこの場から
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ