暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep12神器統べる王の世界〜Creation of the world〜
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演中に飛び入り参加とはいささか無粋だと思うが。いやしかし筋書きのない殺戮(ドラマ)は愉しめるというもの。それゆえに喜んで相手を引き受けよう、我が漆黒の主テスタメントよ」

「あの少女たちを守るために、わたしとその彼を1人で相手するのですか」

ズェピアが両目から血涙を流しながら静かに笑う。い、フラウロスはゆっくりと俺の背後へと降り立つ。

「前門にはズェピア、後門にはフラウロス、か」

だがおそらくタタリではないズェピアを倒すことは容易だろう。それにしても俺に設定されている“エインヘリヤル”の召喚時間は過ぎ去っている。それでも未だに存在し続けている。ならば俺と“夜天の書”の召喚における違いはやはり、プログラム、というのが最大の差ということなのか? だがいくらなんでもこれは反則過ぎやしないか?

「戦闘中における深い思考は自身と味方の破滅を導く。あなたの言葉ですよ、ルシリオン様」

――愚昧なる旋風(オモン)――

蹴りを繰り出して足元から突き出してくる尖った風の柱群。それは攻撃ではなく、俺を捕縛するためのものだった。風が蛇のように両足に纏わりついて、俺の動きを封じてきた。

「さぁ第三幕だ」

――クリーチャーチャンネル(アポトーシス)――

完全に捕らわれてしまった。そこに、ズェピアは堕ちた真祖(アルクェイド)の影を具現させた。俺の身動きを封じてからの必殺。というわけか。

「だが甘い。輝き燃えろ汝の威容(コード・ケルビエル)!」

足元に広がる直径500mの円陣より蒼く燃える炎が噴き上がる。フラウロスは咄嗟に上空へ逃げたようだが、ズェピアとアルクェイドはまともに飲まれた。威力と神秘が弱いとはいえ、それでも直撃によって完全に動きを止めるズェピア。

「カット・・カカ、カット! キィィィィーーーーキキキキキキキキキキ!! 蛮能ハ改革シ、衆生コレニ賛同スルコト一千年! 学ビ食シ生カシ殺シ称エルコト更ニ一千! 麗シキカナ、毒素ツイニ四肢ヲ侵シ汝等ヲ畜生ヘト進化進化進化セシメシ!」

「我が手に携えしは確かなる幻想!」

ズェピアの魔力が膨れ上がり、奴がマントに包まれ暴力の渦へとなる。俺は咄嗟に同じものを選択し、真っ向からの力勝負に持ち込んだ。

「ネズミよ回せ、秒針をサカシマに誕生をサカシマに世界をサカシマに!」

「開幕直後より鮮血乱舞、烏合迎合の果て名優の奮戦は荼毘に伏す」

――ナイトルーラー・ザ・ブラッドディーラー――

――ナイトルーラー・ザ・ブラッドディーラー――

「「回せ回せ回せ回せ回せ回せ回せ回せ回せ回せ回せ回せ回せ!」」

2つの暴力がせめぎ合い、弾かれては再度衝突を繰り返し、ビルをさらにもう1棟潰す。吹き飛ぶ瓦礫を面倒くさそうに払い除けるフラウロス
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