暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep12神器統べる王の世界〜Creation of the world〜
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ャル! 君は動けるか!?』

頼みの綱であるシャルへとリンクを通して話す。しばらくは繋がらなかったが、ようやく通じてくれた。

『ムリ! かなり手古摺ってる! さっきからカットカットってうるさくて! 美容師かっつうの! あ、監督か! まぁ、どっちでもいいや! それに影のような女や大男なんてのが次々と出てきて参ってんの! ルシルの方こそどうにか出来ないわけ!?』

『出来たら苦労はしない! ・・・が仕方ない。ズェピアも俺が引き受ける! シャルはすぐにフェイト達と合流して、あの子たちを守ってくれ!』

『・・・判った。無理だけはしないでね、ルシル』

地上に放たれる砲撃が少なければ、シャルの防御力でもギリギリ凌ぎきることが出来るはずだ。リンクを切り、フラウロスの攻撃を全力で避ける。3つの竜巻の鞭がビルの1フロアを丸ごと粉砕して断ち切り、ビルを全壊させた。

「ぐっ、危ないだろうフラウ! 当たったらどうする!?」

触れた物質を強制的に分解する、風の魔人フラウロスの魔力で生み出された風。人間相手に使うようなものじゃないというのに。

「ルシリオン様の多層甲冑(ゴスペル)や干渉能力であれば、わたしの風なら容易く防げるかと・・・」

「見てのとおり、その術式を使っていないことくらい君は気付くだろう!?」

「え? そうなのですか? 申し訳ありません、判りませんでした、何せ不可視の多重障壁ですから〜」

フラウロスは完全にイタズラ好きの子供ような笑みを浮かべている。優しい娘なんだが、やはり彼女が仕えるルリメリアとリルメリアに求婚されてしまった俺がどこか気に入らないのかもしれない。だから俺が多層甲冑(ゴスペル)を使っていないのを知ってての本気の攻撃か。う〜ん、求婚なら断ったんだけどな。フォン・シュゼルヴァロードという特別なファミリーネームを貰ったことが駄目なのか?

『うわぁ! ルシル君! それ以上は壊さないでぇ! 結界内だからいいんだけど、それでも少しは抑えてぇ!」

『すいません! 無理です!』

エイミィからそんな通信が入るが無理な注文だった。ビルの瓦礫が周辺へと吹き飛んでいる中、その瓦礫ごとフラウロスに向けて魔術を放つ。

刻め汝の天災(コード・ウリエル)!」

「あ・・・?」

右腕を大きく振るって、指先から5つの雷の斬撃を飛ばす。周囲一体に強烈な雷光が放たれ、それに伴った轟音が鳴り響く。フラウロスには直撃こそしなかったが、それでも動きを止めることが出来た。

「シャル!」

「判った! あとはお願い!」

シャルと入れ代わるようにしてズェピアへと突撃する。シャルはものすごい速さでこの場から離脱して、フェイト達の元へと向かった。そして俺はズェピアの前へと姿を現す。

「上
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