暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep11悪夢の幕開け〜Tragedy〜
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の書”さんへ向けて、2人同時の砲撃を放った。完全に直撃コースだ。

「盾」

≪Panzer schild≫

だけど、たったその一言で現れたベルカの魔法陣のシールドに、私とフェイトちゃんの砲撃が止められた。
「刃を以て、血に染めよ」

≪Blutiger Dolch≫

「穿て、ブラッディダガー」

“闇の書”さんは2つの砲撃を防ぎながらも新しい魔法をさらに撃ってきた。いくつもの短剣が私とフェイトちゃん、ユーノ君たちへと襲い掛かる。でもなんとか直撃する前に離脱できたから、私たちに大きなダメージはなかった。

「輝けたる光において其の御姿はいと美しくただ煌いて。その威光の前にて有象無象は塵芥と化す。満ち足る――」

“闇の書”さんの足元に5つの円環が現れて、球体を形作るように回り始めた。何かの魔法の準備だと思うんだけど、どういう魔法か判らないから迷っていると・・・


「逃げろぉぉぉーーーーーーっ!」


遠くで緑色の髪の女の子と戦っていたルシル君が叫んだ。その様子は尋常じゃなくて、すごく焦っているようにも見える。そしてすぐさまルシル君から念話が来た。

『急いでその場から離れるんだ! それはかなりまずい! えっと・・そうだ! フェイト! アルフ! 指輪と腕輪を持っているか!?』

『え、あ、ごめんなさい。ルシルに一人前と認めてもらえるまでは使わないってアルフと決めたから、今は部屋に大事にしまってあるんだ』

『Oh! あぁそうか・・・とりあえず彼女から可能な限り距離を取れ! 一応、放たれる前に妨害するが、もし放たれた場合は全力で防御に移ってくれ!』

ここまで切羽詰ったルシル君の声を聞くのは初めてかもしれない。そして魔法の正体を知っているということは、あれはルシル君の魔術なんだろう。

「アルフ、ユーノをお願い! なのはは私と!」

「あいよ!」

「え? うん!」

フェイトちゃんに抱えられて、私たちは“闇の書”さんから全力で離れる。円環の球体の中心には、ルシル君の魔力光サファイアブルーの閃光が揺らめいていた。

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